旅と暮らし

スーパータスカン「サッシカイア」のサードブランド「レ・ディフェーゼ」
[今週の家飲みワイン]

2018.04.20

写真・図版 小松宏子

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“スーパータスカン”、つまり、超ド級のトスカーナワインとして、いくつかのワイナリーのワインに世界中の注目が集まったのが、30~40年ほど前のこと。その元祖であり、頂点に君臨するのが「サッシカイア」だ。この「レ・ディフェーゼ」は、そのサードライン。クオリティーに比して、実にコスパのよい名品として、イタリアワイン好きの間では知られる一本だ。

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「ベリー感が強くて、ひと口で、おいしいと感じさせるワインですね。タンニンが乾いた風合いなのも、軽やかに感じられるゆえん。だから、インパクトはあるのに重くなく、のど越しがいい。セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンが70%で、サンジョヴェーゼが30%。そこが、シルクのようなメルローとのブレンドとはまた違う、イタリアらしい、いい意味での親しみやすさとなり、魅力になっています。ボルドーとトスカーナがとてもいい形で融合したワインと言えます」と大橋さん。

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「サッシカイア」の歴史は、創設者であるマリオ・インチーザ・ デッラ・ロッケタ侯爵が、シャトー ラフィットのロスチャイルド男爵から贈られたカベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を植えたことに始まる。故郷ボルドーのメドックのテロワールに似た土地をイタリアの国内に探して。サッシカイアのサッシは石、カイアが場所。なぜなら、上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを育てるには、水はけのいい、石質のテロワールがマストだから。
「カベルネ・ソーヴィニヨンを使ってワインを醸すことに関する法律がイタリアにはなかったので、サッシカイアについての法律をあとから作ってしまったんです。それほどに、サッシカイアがもたらしたインパクトは強かったんですね」とも。

「レ・ディフェーゼ」を醸すぶどうは、サッシカイアになれずに弾かれたものたち。とはいえ、同じテロワールで育ったぶどうだ。おいしくないわけがない。2002年に初リリースされるや、たちまち注目を集めるワインとなった。ロバート・パーカーポイントでも常に90点近くをマーク。しかも、実際にはサッシカイアの6分の1の量しか造られていないというのだから希少性も高い。それが4000ちょっとというのは実にリーズナブル。ワインを持ち寄ってのパーティーなどにはうってつけの一本だ。

Photograph:Makiko Doi

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