旬のおすすめ
定番からテック系まで。雨を楽しむ最新レインウエア
2018.06.08
名作『雨に唄えば』の劇中でジーン・ケリーは恋が始まる喜びをこう表現する。「外は大雨でも心の中にはお日様が照っている」。とはいえ、心躍る出会いでもなければ、なんとなく憂鬱(ゆううつ)なのが雨ばかりの梅雨の季節。そんなときにはお気に入りのレインウエアに身を包めば少しは心が晴れるかもしれない。憂鬱なムードを一新してくれそうな、厳選の雨用アイテムを紹介しよう。
ひと口にレインウエアと言ってもOFFシーンであれば、デザインや素材、色柄で遊んでみるのもいいだろう。雨の日だからこそ、普段と違うファッションを!という発想で楽しめれば、梅雨もまたよしと思えるから不思議だ。
耐久性と撥水性を兼ね備えた、高密度のポリエステルタフを使用した、別名アンブレラコート。デザインこそシンプルなモッズコート型だが、上品な光沢とハリ感のある生地が、一段上のクラス感を演出してくれる。国内屈指のコート専業工場で仕立てられたとあって、その確かな縫製技術からも手練の職人の息吹が伝わってくるようだ。¥79,000/サンヨ―(SANYO SHOKAI 0120-340-460)
ゴム引きコートの創始者の名前をブランド名に冠したハンコック。スタートこそ2012年と比較的新しいが、スコットランドの自社工場にて昔ながらの伝統的な製法を継承している。ハリのあるコットンボンディング素材を使用したコートは、首元に表情を添える大きめのフードに加え、内側からちらりとのぞくドットプリントが洒脱な印象に。¥138,000/ハンコック(ラ ガゼッタ 1987 青山店 03-5468-5330)
英国紳士が愛するアウターの大定番、バブアーの「ビデイル」。そんなタイムレスな銘品を、コーデュロイ襟などのクラシカルなディテールはそのままに、シルエットを現代的にアップデートしたのがこの「ビデイルSL」。素材にはシェイプメモリーというファブリックを使い、撥水性に優れシワになりにくいので旅行などにも最適。¥32,000/バブアー(バブアー 銀座店 03-6264-5569)
ブルー×ホワイトのマリンストライプが清爽(せいそう)なアクアスキュータムのレインコート。フロントを比翼仕立てにすることですっきりとした印象だが、隠れているメタルボタンにもブランドネームを刻印するなど、心憎い技が光る。フードを取りはずせるほか、小さく畳めるパッカブル仕様など、配慮が行き届いた丁寧な作りはまさに名門ならでは。¥70,000/アクアスキュータム(レナウン プレスポート 03-4521-8190)
鮮烈なオレンジカラーが目を引く一枚は、スコットランドのブランド、ハンターによるもの。素材には防水性のあるポリエステルを使い、軽量かつポケッタブル仕様なので持ち運びに便利なのがうれしい。蒸し暑い梅雨の時期は、天候の変化に合わせてさっと着られてすぐに脱げる、これくらいの手軽さが何かと重宝する。¥29,000/ハンター(ハンタージャパン カスタマーサービス 0120-563-567)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Yoshinori Eto
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Tetsuya Sato