旅と暮らし

ブルゴーニュワインのようにエレガントなボルドーワイン「プピーユ」
[今週の家飲みワイン]

2018.06.22

写真・図版 小松宏子

写真・図版

「メルローの原産地がボルドーであることは、前々回にお話ししたとおりですが、ブレンドこそがボルドーワインの神髄なので、メルロー100%のワインは非常に少ないのです。そのなかにあって、このプピーユは、貴重なメルロー100%のワインです」と大橋さん。

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シャトー・プピーユの畑は、ワイン産地として初めて世界遺産に登録されたほどの銘醸地、ボルドー右岸のサン・テミリオンの中にあるが、コート・ド・カスティヨンという、比較的隠れたエリアにあるため、価格が抑えられている。シャトー自体は18世紀末からワインを造りつづけてきた名門であるが、現オーナーのフィリップ・カリーユ氏が、南アフリカやギリシャなど他国で醸造家として経験を積んだのちに、一族のシャトーを継いだことで、格段の進歩を見せたという。例えば、より自然な栽培方法に切り替え、収穫時を厳格に選定。また、樽熟成中に澱とワインが均一に接するための回転式樽ラックを導入するなど、さまざまな新しい試みを採り入れた結果であった。

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「上品なオーク樽の風味が心地よく、アタックは繊細でみずみずしい果実感が広がり、きれいな酸のバランスも絶妙です。カベルネ・ソーヴィニョンのようにガシガシしたところがなく、実になめらかでエレガント。ポムロールのいいワインのような華やかな香りがあり、プラムのような濃縮した味わいも楽しめる。過去にはコンクールでグラン・ヴァンのペトリュスと決勝で争ったことがあるそうです。また、ゴー・ミヨ誌で「消費者が選ぶお買い得ボルドーワインコンテスト」で1位になるなど、華やかな経歴をもちながら、3000円台で購入できるというのはすごくお得ですね。ちなみに、ラベルにChateau Poupille と記されているのはセカンドラインですから、選ぶ際に気を付けて」と大橋さん。メルローの発祥地であるボルドーで造られる、メルローの魅力の神髄を伝えるワインとして、ぜひ知っておきたい一本だ。

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Photograph:Makiko Doi

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