旅と暮らし

バスクの三つ星レストランの味わい深いチャコリ、
ゴルカ・イサギレ チャコリ・ブランコ
[今週の家飲みワイン]

2018.07.13

写真・図版 小松宏子

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スペイン産ワインの紹介、2本目はスペイン北部、フランスとの国境のピレネー山脈のふもとに位置するバスク地方の地ワイン、チャコリだ。

バスクは世界有数の美食都市と言われるサンセバスチャンを擁し、オンダラビ・スリなどの地ぶどうで作る地ワイン、チャコリをこよなく愛する。「チャコリはごくごくカジュアルな地ワインだったのですが、国際的な基準で見ても高品質なワインが登場し始めています。日本に輸入されているもののなかでもやや価格が高いものを選ぶことで、ぐっとクオリティーの高いものが味わえるという、楽しみやちょっとした驚きがあります」と梁 世柱さん。

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チャコリとは、バスク自治州でのみ生産されるバスク地方土着のぶどう品種を使用したフルーティーで若々しく爽やかな酸味を特徴とする白ワインのこと。キリッとした酸味や、塩味を思わせるミネラル感、余韻に軽く感じる苦みが特徴。ぶどうは地ぶどうのオンダラビ・スリやオンダラビ・ベルツァなどを使用し、基本的には1年くらいの熟成でボトリングする若飲み用のワインだ。アルコール度数も8~9%と低めで、微発泡のものも多い。

梁 世柱さんが選んだ一本「ゴルカ・イサギレ チャコリ・ブランコ」は、グッゲンハイム美術館で名高いビルバオから20km離れた自然豊かな小高い地にある、三つ星レストラン「アスルメンディ」の敷地内に併設されたワイナリーで造られているチャコリだ。「アスルメンディ」のシェフ、エネコ・アチャは最年少で三つ星を取得した気鋭の料理人。ワイナリー「ゴルカ・イサギレ」は叔父の経営によるもので、バスクの食文化とワイン産業を保護・発展させるために2008年に設立された。製造されている数種のチャコリは、アスルメンディや姉妹店の「エネコ」などでも、ハウスチャコリとして使用している。今回のチャコリ・ブランコは、同ワイナリーのなかではカジュアルラインだ。

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「トップレストランの肝煎りだけあって、典型的な若飲みのチャコリに比べると、厚みがあってふくよかでありながら、チャコリの魅力であるキリッとした酸とミネラル感を楽しめます。古くはチャコリといえば安酒の代名詞、日本で言うカップ酒みたいな存在。それが、ぶどうの収量を抑えたり、樽の使い方を工夫するなどで、単につまみを流し込むための酒ではなく、ワイン単体で楽しめる品質のものが出てきているのですね。「ゴルカ・イサギレ」ワイナリーのチャコリはまさにその代表です。ぜひ、試してみてください」

<<グリモウ カヴァ トランカディス

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Photograph:Reiko Masutani

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