旅と暮らし
味、質、量、値段、すべてに満足度が高い
クラシカルなフレンチ[部長の名店]
レストラン シャルム
2018.10.10
接待、歓送迎会、家族の記念日に使うハレの店なら、部長に聞こう。今日は自分においしいランチを奢(おご)りたい、そんな日も部長に聞こう。そっと会社の近くのいい店を教えてくれるはずだから。
さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。
白を基調にした店内は明るく爽やかで、それだけでハレ感がある。整ったテーブルセッティング、エレガントなスタッフ、それでいて堅苦しい空気はなく、共にする相手が誰であっても、失礼のない時間を過ごせる〝予感〞がいい。
料理は非常にオーセンティック。オリジナリティーに流れるフレンチが目立つなか、正統派フレンチは逆に新しく感じる。フランス料理の入り口として訪ねるのはもちろん、フレンチに慣れた人も「クラシックはいい」と実感するはずだ。
シェフの宮地澄人氏は仏・リヨンの三つ星レストラン、二つ星レストランで研鑽を積み、東京・代官山の老舗で料理長として活躍した人物。味はしっかりめ、「熱い料理は熱いまま、冷たい料理は冷たく」と料理の基本に忠実だ。
特筆すべきはこのボリューム! 小さな皿が並ぶイメージもあるフレンチだが、シェフはかつて感じたフランスならではのサイズ感を表現。ひと皿食すたびに料理についての会話が膨らむ。それもまた、ハレの食事の大切な要素だ。
Photograph:Reiko Masutani
Text:Sachiko Ikeno