旅と暮らし

造形美とクラフトマンシップ。
スウェディッシュを楽しむ、ボルボV60

2018.11.21

造形美とクラフトマンシップ。<br>スウェディッシュを楽しむ、ボルボV60

ボルボがよく売れている。2018年度の上半期(4月〜9月)の販売台数は8442台。前年同期(7628台)に比べて10.7%のプラスだ。

SUV のXC90やXC60、XC40の各車、そしてステーションワゴンのV90やV90クロスカントリー、それら新世代モデルが続々と日本上陸を果たし、販売台数をけん引しているからだろう。

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外観写真と走行写真は「T6 Twin Engine AWD Inscription(インスクリプション)」。

実際、新世代ボルボを街でよく見かけるようになった。ボルボのWebサイトを見ると、XC40とXC60については、「これからご購入になるお客さまにはお届けまでに6カ月以上お待ちいただく見込みです」とアナウンスされるほどの人気ぶりだ(2018年11月18日現在)。

そんなボルボのラインナップにまたひとつ魅力的なニューモデルが登場した。9月に発表になったV60のシリーズだ。2011年に上陸した先代の後を受け継ぐ2代目となる。

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新型は、従来型に比べて全長を130mm延長(全幅は15mmのマイナス)。格上のプレミアムステーションワゴンV90と同様、伸びやかなルーフが魅力のスタイリングを手に入れた。

その姿を目にしたとき、思わず「これはいい」とつぶやいてしまった。シティーユースを考えれば、V60のサイズが実際には使いやすいだろうし、そのうえ、こちらもデザインがいい。プレスラインの効いたボディー、そしてシャープながらも造形美にあふれるフロントとリアの各セクション。瀟洒な邸宅のガレージでたたずむ新世代ボルボを目にするたび、その姿に目を奪われてきたが、このV60がその美しさを見せるときも近いはずだ。

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インテリアを眺めてみても、造形はハイレベル。現代的なデザインと、美しい木目パネルが織り成すインパネデザインには感心させられる。インパネの端から端まで何度もカーブを描いて左右に貫くウッドパーツは質感、手触りともに好印象。トランスミッションレバーが配置されたセンターコンソールのリッドに用いたウッド(上級グレード)も、北欧のクラフトマンシップの丁寧さが伝わってくる。

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City Weave(シティウィーブ)のシート地(写真)は「T5 Momentum(モメンタム)」に採用。

シートの出来もよく、後席もたっぷりしたサイズで座り心地に優れる。このあたりもボルボならではの魅力だ。シート地は仕様によって異なり、レザーやしゃれたファブリックなどを用意。ラゲッジではショッピングで購入した紙袋やレジ袋をかけられるフックも備え、使いやすさを追求している。

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搭載エンジンは、ガソリンユニット1種類と、2タイプのプラグインハイブリッド(PHEV)を用意する。ガソリンエンジンの「T5」は2リッター直列4気筒ターボ(254ps)。「T6 Twin Engine」と「T8 Twin Engine」のプラグインハイブリッドはどちらもターボとスーパーチャージャーそして電気モーターを組み合わせ、「T6 Twin Engine」が253ps+87ps、「T8 Twin Engine」は318ps+87psというスペックだ。駆動方式はガソリンエンジンが2WD(FF)、プラグインハイブリッドはAWD(4WD)となる。なお、プラグインハイブリッドは2019年春の納車開始となる。

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プライスタグは「T5 モメンタム」の499万円から。最低地上高をV60より75mmアップしたV60クロスカントリーのニューモデルも現地ではすでにお披露目となった。造形美と北欧のクラフトマンシップが宿るスウェディッシュエステート。V60のシリーズは、購入リストの上位に記したいモデルだ。

※写真は実際の日本導入モデルと仕様が異なります。
※日本仕様は右ハンドル。
※文中の販売台数は、日本自動車輸入組合の2018年10月4日付の発表資料より。

<データ>
車名:ボルボ V60 T6 Twin Engine AWD インスクリプション
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4760×1850×1435mm
ホイールベース:2870mm
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4DOHC16Vターボ+スーパーチャージャー
トランスミッション:8速AT
エンジン最高出力:253ps(186kW)/5500rpm
エンジン最大トルク:35.7kg-m(350N-m)/1700~5000rpm
モーター最高出力:87ps
モーター最大トルク:24.5kg-m
タイヤ:235/45R18
車両本体価格(税込):¥7,490,000

ボルボ・カー・ジャパン 0120-922-662
https://www.volvocars.com/jp

Text:Haruhiko Ito (office cars)

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