週末の過ごし方
相性のよい食材と組み合わせて、カリフラワーとたらのスープ
[長尾智子 料理の歳時記]
2018.12.27
食材は旬の時期に味わうのがいちばん。出盛りの食材をいかにおいしく料理するか。料理研究家の長尾智子さんに教えていただきます。
冬の食材『カリフラワー』
キャベツの仲間でアブラナ科。旬は11月~3月。
味が淡白なので、サラダやグラタン、スープ、パスタ、ピクルスなど、料理に幅広く使える。白い部分は「花蕾(からい)」。外葉がいきいきとして、蕾がかたくしまり、全体に重みのあるものが新鮮。ビタミンCが豊富。冬の風邪予防にぜひ。
「材料が煮くずれて全体がなじんできたらでき上がり。カリフラワーとたらの相性はとてもいいので、冬の時季に繰り返し作りたくなるスープです。作り方の3で水を加えず、耐熱容器に入れ、生クリームとバターを加えてチーズをたっぷりかけてオーブンで焼けば、グラタンになります。これもかなりおすすめです」
<レシピ>
材料(作りやすい量)
カリフラワー 小さめ1株
生だら 3切れ
玉ねぎ 1/2個
じゃがいも(男爵) 中3個
にんにく 1片
イタリアンパセリ 1本
白ワイン 100㎖
オリーブ油 小さじ1
生クリーム 100㎖
無塩バター 大さじ1
塩 少々
<作り方>
1.たらは皮をはいで、1切れを6等分くらいに切り分け、軽く塩を振る。カリフラワーは根元を切り落として小房に分け、さらに1個を3~4等分に切り分ける。玉ねぎは粗みじんに切る。じゃがいもは皮をむいて、1個を8等分に切り、水にさらす。にんにくは粗みじんに切る。
2.鍋にオリーブ油とにんにくを入れて弱火にかけ、にんにくを炒める。香りが立ってきたら少し火を強め、玉ねぎを入れて軽く炒める。次にカリフラワーとじゃがいもを入れて、軽く塩を振って炒め合わせる。たらを加えてざっと混ぜて白ワインを注ぐ。弱めの中火にしてふたをし、10分くらい蒸し煮する。
3.材料が軟らかく煮えてきたら、木べらなどで細かくつぶし、水500㎖(材料外)と生クリーム、バターを加える。ごく弱火で10分ほど煮てから味を見て、足りなければ塩を加える。器に盛り、刻んだイタリアンパセリを散らす。
プロフィル
長尾智子(ながお・ともこ)
フードコーディネーター。レシピのみならず、調理道具、器、食文化全体を大きくとらえた独自の世界観が、性別を問わず支持を集める。「食べ方帖」(文化出版局)など著書多数。12月初旬にお茶とお菓子、お酒と肴を一冊にまとめた「ティーとアペロ」(柴田書店)発売予定。
vegemania.com
Photograph : Masanori Akao
Food Coorditate : Tomoko Nagao
Edit : Mika Kitamura