旬のおすすめ
個性的な品揃えの元気な古着店を紹介
古着はいまも面白い
第4回/Archive Store
2019.03.04
2018年3月にオープンするや、たちまち話題を集めているショップがこのアーカイブストア。美術館とセレクトショップのミックスがコンセプトという同店は、デザイナーズブランドの過去のアーカイブを展示販売している。「毎月、デザイナーにスポットを当ててイベントを開催しています。マルタン・マルジェラ、川久保 玲、ラフ・シモンズなど、それぞれのファンが集まってきます。すべてがコレクターズアイテムなのでデザイナーの作品を鑑賞して、知るような体験型のショップとして、ファンコミュニティーが出来上がっている感じです」と話す鈴木さん。商品を古着ではなく作品として扱っているという言葉がよくわかるお店である。
<ラフシモンズのスウェット>
2002年秋冬モデルで、“ヴァージニアクリーパー期”の大人気スウェット。「高騰しているラフシモンズのアーカイブで、オーバーサイズからちょいタイトになった時期のもの。ちょいと色あせてますが、このぐらいがちょうどカッコいい。いまの古着ミックススタイルにぴたりとハマると思います」16万円
<マルタン マルジェラのペンキデニムジャケット>
マルタン マルジェラの「0 10」を冠するアーティザナルラインのGジャン。「既製品を解体して再構築した特別なラインで、見ていただけばわかりますがすべてのパーツが違います。ペンキのコーティングは遠くからはレザーに見え、着れば着るほど体になじみ、味が出てきます。これは2000年の春夏モデルですね。袖を折って、中のインディゴを見せて着るのがオススメです」12万3200円
<コム デ ギャルソン・オム プリュスのジャケット>
アーカイブストア で人気のコム デ ギャルソンですが、なかでも2000年春夏のこのジャケットは注目。「これはゴブラン織りで作られたジャケットで、刺繍(ししゅう)で落とし込んでいるのは後にも先にもこの年だけだと思います。世界的にも人気で、パッチワークのものが多いんですが、これは珍しいタイプ。この手のジャケットを作れる技術がもうないので、アーカイブとしても貴重です」6万6700円
Archive Store
住所/東京都渋谷区神南1-12-16和光ビル地下1階
問/03-5428-3787
営業時間/12時〜20時
不定休
Photograph:Yusuke Uchida(MAETTICO)
Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)