旬のおすすめ
世界各国からエストネーションに届いた
2019年春夏の新作。
2019.04.03
エストネーションにいち早く届いた春夏の新作はいずれもバイヤーが厳選し、オーセンティックななかにも個性が薫り、日常を上質かつラグジュアリーに彩る。そんな新たな“デイリーウエア”に触れてみたい。
LUCA GRASSIA
1963年にナポリ郊外カザンドリーノに創設した家族経営のサルトリアであり、3代目を継いだ若きデザイナー、ルカ氏の新たな感性を存分に注ぐ。広めのラペル幅にワイドピッチのストライプは、伝統的なナポリスタイルを漂わせ、シングルの3つボタン段返り仕立てでコンテンポラリーなテイストも併せ持つ。
BELVEST
70年代のアーカイブに着想を得て、よりコンテンポラリーにリモデルしたカプセルコレクションの別注モデル。ダブルブレストに一般的なピークドではなく、ノッチドラペルを組み合わせることで、モダンかつやわらかな雰囲気を演出する。ゆったりとした丈や上品なグレー×ボルドーのチェック柄も大人っぽい。
SEALUP
1935年にレインウエアからスタートし、多くの有名メゾンのOEM生産も手がける。その技術とノウハウを生かし、オーセンティックなG9スタイルに現代的な解釈を施した。これをコットンリネン素材で別注し、コロニアル感漂う一着に仕上げた。カーキカラーはミリタリーテイストとともに、着込んだ風合いも楽しみだ。
AJMONE
サンドベージュのカーフスエードは、シルクのような光沢感がある。襟もほどよいサイズで、スタンダードなデザインだからこそ美しさが際立つ。サイドアジャスターを備えた着丈も大人にふさわしい。アメリカブランドとは異なる、洗練されたスタイルは、かつてアメカジを愛用した世代にもフィットする。
RENCONTRANT
有名メゾンでの生産のほか、アート業界にも携ったフランス人女性がディレクションする。オーバーサイズのスキッパースタイルに、上質なリネンシルクを組み合わせ、カジュアルななかにもラグジュアリーを醸し出す。小ぶりな襟とボリューム感のコントラスト、そして美しい発色からはフレンチテイストが漂う。
JOHN SMEDLEY
シーアイランドコットン30ゲージのカットソーは、縞地から全体のデザイン、リブ幅にいたるまで細かく別注オーダーした。柔らかな着心地が味わえるとともに、これからの季節、Tシャツほどカジュアルすぎず、ジャケットのインナーに合わせてもいい。名門ブランドの魅力をエストネーション流に引き出した。
BORELIO
1930年にベルギーで創業したパンツ専業ブランド。ファクトリーブランドとして多くの有名メゾンのOEM生産も担う。ゆったりとしたシルエットながら、ノープリーツですっきりと仕上げる。さりげないモード感は、気負わずはくことができ、ジャケットやブルゾンなど合わせるスタイルを選ばない。
Photograph:Mitsuya T-Max Sada[Report],Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling:Takahisa Igarashi
Text:Mitsuru Shibata