接待と手土産
すべて実食! 自慢の手土産。#26
「カフェ・ザ・サン・リブズ・ヒア」のCHILK
2019.05.27
小さな瓶に詰められたチーズケーキで、癒しのブレイクタイムを贈る
スイーツは、多忙な1日のなかでホッとひと息つける癒しの時間を与えてくれる存在だ。なかでも甘さ控えめで、食感はしっとり、濃厚な味わいのチーズケーキは、幅広い人々に支持され、手土産としても人気が高い。今回おすすめしたいのは、愛らしいルックスで癒しのオーラを発する、小さな瓶詰めのチーズケーキだ。
三軒茶屋駅から歩いて7,8分。栄通り商店街を抜けた先にある「cafe The SUN LIVES HERE(カフェ・ザ・サン・リブズ・ヒア)」は、チーズケーキの専門店。ショーケースにはニューヨークチーズケーキ、フレッシュクリームチーズケーキ、旬のフルーツをたっぷりと使ったフルーツチーズケーキなど見目麗しいチーズケーキが、常時5~6種類並んでいる。
手土産として一番人気なのは、「CHILK(チルク)」と呼ばれる瓶詰めのチーズケーキ。ブルーの文字が印字された牛乳瓶風のちょっとレトロな容器が、何ともフォトジェニックだ。試行錯誤の末に完成させた中身は、三軒茶屋にちなんだ三層構造で、3つのチーズケーキのおいしさがぎゅっと詰まっている。もともとカフェだけを運営していたが、三軒茶屋の魅力をもっとたくさんの人に知ってほしいとCHILKを開発。2017年に販売を開始して、翌年には世田谷区公認の“世田谷みやげ”に認定された。いまや三軒茶屋を代表するお土産なのだ。
3層の一番底は、オリジナルのサワークリームを使用した優しい酸味とまろやかな味わいのベイクドチーズケーキ、中段はさっぱりとして口溶けのよいヨーグルトのベイクドチーズケーキ、トップは濃厚な生クリームのレアチーズケーキだ。下段と中段を先に瓶詰めして焼き、1日寝かせてから生クリームをホイップして上段に投入する。2日間手間暇かけて作るため量産はできず、頑張っても100個程度が限界だそう。売り切れ必至もうなずける。
原材料にもこだわり、ヨーグルトは、遺伝子組み換え飼料を使わない北海道十勝の生産者の生乳から作ったもの、生クリームは、北海道根釧地区で放牧された健康な牛の生乳を原料としたものだけを使う。
まずは上段をすくって口に入れると、濃厚なミルクの味が口いっぱいに広がる。2層目、3層目はしっとりとして滑らか。ヨーグルトのほどよい酸味とサワークリームのまろやかさがいい感じに混ざり合う。
小さなお店から生まれた、このチーズケーキには独特の世界観がある。人々が日常の豊かさを見直そうとしている現代を象徴している気がするのだ。店主の想いが詰まったチーズケーキとともに、いつも多忙なパートナーにホッとひと息できる時間を贈ってみてはいかがだろう。
カフェ・ザ・サン・リブズ・ヒア (cafe The SUN LIVES HERE)
東京都世田谷区三軒茶屋1-27-33
営業時間/10:00 - 20:00
定休日/無休
価格/4個入りボックス2,200円~、6個入りボックス3,300円~ ※フルーツ入りは季節によって内容・価格が変わる。価格は税込み
問/080-4348-2733
https://cafethesunliveshere.shopinfo.jp/
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Mayo Morino