週末の過ごし方

冷めても美味しい、ズッキーニとトマトのオーブン焼き
[長尾智子 料理の歳時記]

2019.07.25

冷めても美味しい、ズッキーニとトマトのオーブン焼き<br>[長尾智子 料理の歳時記]

食材は旬の時期に味わうのがいちばん。出盛りの食材をいかにおいしく料理するか。料理研究家の長尾智子さんに教えていただきます。

夏の食材「ズッキーニ」

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日本でも夏が来ると店頭に並び始めるズッキーニ。きゅうりのように見えて、実はペポかぼちゃ(小さいかぼちゃ)の一種。皮がやわらかいので皮ごと食べられる。クセのない味はさまざまに調理法を選ばない。新鮮なものだったら、薄切りにして塩もみにするだけでも。グラタン、ソテー、フライに、パスタやリゾットに。ズッキーニとなす、パプリカをトマトで煮込んだ「ラタトゥイユ」は日本でもなじみの南仏料理だ。

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    「シンプルで彩り豊かな夏の料理です。焼きたてはもちろん、冷ましても美味しい。パンチェッタは手に入らなかったらハムやベーコンを使えばよいですし、これにアンチョビを散らしても。パン粉と一緒にカレー粉を振ってもよいでしょう。クセのない味なので、味つけを変えればいろいろに楽しめるのがズッキーニのよいところです。そうそう、パンチェッタはアクセント程度に控えめに加えてください。耐熱容器は丸い型なら外側から何重かに円を描くように詰めて焼くとよいでしょう。使う器の形に合わせると、割と自由が効くので気楽ですね」

    <材料3~4人分>
    ズッキーニ 太めのもの2本
    ミディトマト 5〜6個
    パンチェッタ 30g
    にんにく 1片
    塩 少々
    オリーブ油 約大さじ3
    パン粉 大さじ1強

    <作り方>
    1 ズッキーニは両端を切り落とし、2~3mmくらいにスライスする。トマトはヘタをナイフで切り取るようにして外し、横にしてズッキーニと同様に2~3mmに薄切り。にんにくは皮をむいて薄切り、芯を外す。パンチェッタも薄切りに。

    2 耐熱容器に薄くオリーブ油を塗る(分量外)。ズッキーニとトマトを少しずつずらしながら並べ、時々パンチェッタをはさみこむ。これを繰り返す。

    3 オーブンを210度に余熱する。2ににんにくを散らす。オリーブ油をスプーンで列に沿ってたらしていく。1列につき2本、細い線を描くように全体に垂らしたらまんべんなく塩を振り、最後にパン粉を振る。オーブンに入れ、全体に軽く焼き色が着くまで25~30分焼く。

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    食材に均一に火が通るように、ズッキーニとトマトは2ミリ厚さにスライスする。焼き上がりはしんなりして食材同士が馴染む感じになるのがよい。パンツェッタはたくさん入れると脂っぽくなるので控えめに。

    「料理の歳時記まとめ」はこちら

    プロフィル
    長尾智子(ながお・ともこ)
    フードコーディネーター。レシピのみならず、調理道具、器、食文化全体を大きくとらえた独自の世界観が、性別を問わず支持を集める。「食べ方帖」(文化出版局)など著書多数。新刊は、お茶とお菓子、お酒と肴(さかな)を一冊にまとめた「ティーとアペロ」(柴田書店)。
    vegemania.com

    Photograph : Masanori Akao
    Food Coorditate : Tomoko Nagao
    Edit : Mika Kitamura

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