旅と暮らし

東京にいることを忘れる空間と
若き女将の丁寧な仕事を堪能[部長の名店]
喰呑をかし

2019.08.06

東京にいることを忘れる空間と<br>若き女将の丁寧な仕事を堪能[部長の名店]<br>喰呑をかし
「黒毛和牛とコレナイ豚のサルシッチャ〜特製デミグラスソース&炙りチーズ」(1800円)。厳選した黒毛和牛と千葉県産のコレステロールが少ない“コレナイ豚”をセージの葉と共に蒸し上げたサルシッチャ

距離を縮めたい取引先との会食。お礼の気持ちを込めた食事会。ビジネスマンにとって、接待場所選びは重要だ。今回は気遣い上手な女性部長にこっそり聞いた接待がうまくいく名店を紹介。

店名は「いとをかし」から。食べて飲んで、趣深い時間を過ごす、そんなスペースを作りたいというオーナーの思いが込められている。

虎ノ門から新橋をつなぐマッカーサー通りに京都の町家のようなたたずまい。1階のカウンターを抜けて、接待のステージになる2階のスペースはご覧のとおり。一瞬でお招きした人をとりこにできる。

「私がイメージする女将とはずいぶん違う」と部長が言う女将(おかみ)は若くチャーミングな方。この店の料理をひとりで手掛けている。

日本の名店やパリでフレンチを身に付けた彼女が作る料理は、オーセンティックでいて新しい。素材の味わいにこだわって、オリジナルメニューを作りだす。紹介した料理以外にも、たとえば、お刺身用の新鮮な魚をベシャメルソースに加えコロッケにする、生米から炊き込んで食材の旨味たっぷりのリゾットにする──ひとつひとつの料理が実に丁寧な仕事、「こうきたか!」とワクワクする。

男性はもちろん、接待相手が女性なら必ずや株が上がる名店だ。

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ナチュラルチーズの専門店フェルミエからセレクトした「チーズの盛り合わせ」(2000円〜)。コースは3800円と6000円の2種

1860年代の英国骨董家具、照明はイタリアのもの、蓮の絵が描かれた板戸は京都から。欧州と日本のクラシックが調和する空間。

「アエラスタイルマガジンVOL.43 SUMMER 2019」より転載

<<目にもおいしい料理と豪奢(ごうしゃ)な空間。外国人のお客さまに“鉄板”!

Photograph: Reiko Masutani
Text: Sachiko Ikeno

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