旬のおすすめ
アンダー10万円で手に入れるあこがれの靴
2019.09.26
あこがれのシューメーカーとなれば有名なブランドを思い浮かべるが、時には新進気鋭の製品も好ましい。10万円以下で入手できるあこがれのアイテムを新旧織り交ぜ紹介する。
オ-ルデンの「53719」。ミルスペックモデルとして第二次大戦時に誕生しいまでは多くのファンがいる53711ミリタリープレーントウのアッパーに、キッドレザー(子山羊革)をまとった新作。独特のシボは着用時に細かい履きジワが加わることで強調されエレガントな表情を生み出す。しなやかで足当たりがやわらかいことも特徴。ビンテージの趣がさらに高まる一足に仕上がっている。
ジェイエムウエストンの「355フルブローグダービー マイルスコレクション」。ジャズの帝王マイルス・デイヴィスへのリスペクトを表したコレクションからの一足。アッパーにはソフトカーフを使用し、しなやかなラバーソールを組み合わせることで軽量かつ弾力性に優れた履き心地を提供する。ここでは注目のネイビーカラーをフィーチャー。ブレイク製法(マッケイ製法)。
クロケット&ジョーンズの「キャンベリー」。映画「007スペクター」でのジェームズ・ボンドの着用で知られるダブルモンクストラップブーツ。アッパーには高品質のカーフを使用。ロングノーズ、チゼルトウを用いサイドのエッジを利かせたスタイリッシュなスタイルを生むラスト348を採用。ダブル・ダイナイトソール装着。グッドイヤーウェルト製法。
金子 真が手がけるカルマンソロジーの「A5290 LONG SADDLE LOAFER」。サドルとタンを一体化させ段差をなくしたロングサドルが最大の特徴。パンツの裾が引っかからないようにという思いやりのある発想が生み出した優美なディテール。内外の目利きのバイヤーをうならせる確かな作りとともに、至高を目指すのにふさわしい一足。真鍮のトウスチ-ルを備えた水色のレザーソールが象徴的だ。
Photograph:Masaki Nakanishi
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu