スーツ
新しい仕事着、指名買いリスト。
Q10 生地メーカーでスーツを選びますか?
2019.10.30
仕事着の中心はスーツだ。多様化の時代でも、それは変わらない。しかし、スーツは変わる。クールビズ期間が終わり、再びタイを結ぶ季節。指名買いリストからの選択で、ビジネスワードローブの更新を始めよう。
生地の品質で見極める、スーツの価値。
スーツのよしあしを見極めるポイントは多々あるが、生地が占める割合は大きい。色柄や風合い、手ざわりなど、生地のクオリティーがスーツの価値を決定づける。見て、触って、的確な判断を下せるならばよいが、なかなか難しい。だから、一定の判断材料として、生地メーカーを問うのは現実的な手段だ。国内外、優れた生地メーカーを知ること。スーツの指名買いに、不可欠な要素のひとつだ。
CHOICE: 021 Paul Stuart(ポール・スチュアート)
イタリア随一の名門、ヴィターレ・バルベリス・カノニコの生地「スーパーソニック」使用のスーツ。ナチュラルなストレッチ性や強撚糸が生み出す通気性、防シワ性などが特徴。ネイビー無地だからこそ、生地のクオリティーに差が出る。
CHOICE: 022 NEWYORKER(ニューヨーカー)
世界的に高名なイタリアの生地産地、ビエラ地区に拠点を構える名門、チェルッティの「プレステージ130’S」コレクションの生地を使用したスーツ。光沢やなめらかさが実にラグジュアリー。長年にわたって培ったニューヨーカーの仕立て技術が、着る人の体形をよりよく見せるためのフルキャンバス仕立てによる立体的な胸まわりに表れる。普遍的なスーツの価値を体感できる一着。
CHOICE: 023 gotairiku(五大陸)
ネイビー無地のスーツは、ドーメルが五大陸のために開発した特別な生地「エクセルUK」を採用。高品質な原毛を吟味し、最新のテクノロジーを駆使してつくられた生地は上品な光沢をたたえ、かつ現代に求められるストレッチ性ももつ。また、芯地や肩パッドなどの副資材を工夫し、セミキャンバス仕立てによって、軽量化も実現。
「アエラスタイルマガジンVOL.44 AUTUMN 2019」より転載
Photograph: Osami Watanabe
Styling: Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio