紳士の雑学
ゆったり着られて機能性抜群!
アメリカ式スーツの魅力
2019.11.05
世界一の超大国であり、多民族国家のアメリカ。それゆえにアメリカ式スーツは誰もが着用できて、機能的で動きやすいということを第一に作られています。アメリカは体格のいい国民が多いため、スーツもゆったりとしたシルエットが特徴で、貫禄を出すのに最適です。今回はそんなアメリカスーツを探究していきましょう。
アメリカ式スーツの特徴
アメリカのスーツはスーツ発祥の地であるイギリスから伝わり、国民性に合わせた進化をしてきました。誰でも着ることができ、動きやすく、体格がいい人のためにゆったりとしたシルエットが大きな特徴です。またスポーティーさを重視したカジュアルな印象が強いディテール仕様も目を引きます。
アメリカ式のディテールを解説!
1シルエットはゆったり
ウエストの絞りが少なくボックス型のシルエットが特徴です。ゆったりとしたシルエットなので、スーツスタイルに貫禄を与えてくれます。
2ナチュラルショルダー
肩パッドを入れずに、肩のラインに沿わせたナチュラルショルダーが基本です。ガッチリとした体型の人が多い国民性のなせる仕様です。
3ゴージライン高めのノッチドラペルが好まれる
スポーティーな印象の強いアメリカスーツはノッチドラペルが多く、ゴージラインを高めにとって袖付けはゆったりとっています。
4ラペルのエッジは連続ステッチでカジュアルテイスト
効率を重視したアメリカのスーツは、ラペルのエッジをミシンで縫いあげるため連続したステッチがあしらわれているものが多く見られます。
5ジャケットは3つボタン段返り
ジャケットの前合わせは3つボタンで段返りの仕様のものが多く見られます。ややゆったりとした着心地となるため、体の大きい人も快適です。
6ベントはシングルが多い
センターベントはもともと乗馬による動きやすさを追求して生まれたもの。軽快でスポーティーな印象で、特にフックベントがアメリカスーツでは多く採用されています。
7スラックスもゆったりめ
ジャケット同様、スラックスもゆったりめなシルエットが特徴です。誰にでもはきこなしやすいのはうれしいところ。
アメリカ式スーツの着こなし方法
アメリカスーツの着こなしは、アメリカントラッドと呼ばれる少しカジュアルでスポーティーなコーディネートがフィットします。
シャツはボタンダウンシャツ、ネクタイはアメリカ式の右下がりのレップストライプタイ、シューズも外羽根プレーントゥで明るい茶系など、程良いカジュアル感のあるアイテムが好相性。
ただし、ビジネスシーンではTPOが重んじられますので、あまりカジュアルすぎる着こなしは避けるように心がけましょう。
まとめ
①アメリカスーツはゆったりしたシルエットで汎用性が高い。
②動きやすい機能性を反映したディテール仕様。
③程良いカジュアルでスポーティーな着こなしが似合う。
Edit・Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)