旅と暮らし
意外と近い! 天国に一番近い島でぜいたくバカンスを
後編 イル・デ・パン
2020.01.10
![意外と近い! 天国に一番近い島でぜいたくバカンスを<br>後編 イル・デ・パン](http://p.potaufeu.asahi.com/cef1-p/picture/19604067/f7656b891c201ae792b04bcb4866c482.jpg)
世界遺産に認定された世界最大面積のラグーンを誇るフランス領ニューカレドニアは、美しい景観と冒険心をくすぐる大人の遊び場にもってこいの場所。後編では、天国に一番近い島 ニューカレドニアで「海の宝石箱」という意味を持つイル・デ・パンを紹介していく。
前編はこちら>>
自然美に溶け込む5つ星ホテル
![001](http://p.potaufeu.asahi.com/6ac9-p/picture/19604028/a017e0caf9119cc47e6729799c0161ba.jpg)
イル・デ・パンはヌメアから国内線で約25分。日帰りで行くことができるが、日常から離れ、美しい海を満喫するならホテルの滞在がマスト。さらに今回の目的でもある大人の冒険を楽しむなら、リゾートホテル「ル・メリディアン・イル・デ・パン」を拠点にしたい。
イル・デ・パン唯一の5つ星リゾートホテルの「ル・メリディアン・イル・デ・パン」は、南洋杉やヤシの木が群生する4.5haの敷地内にある。客室はホテルタイプのスーペリアルームとデラックスルーム、独立型のバンガロースイートの3タイプがあり、自然の温もりとともにリゾート気分に浸れる。
インフィニティプールとビーチに面したレストランでは、フレンチとメラネシア料理を融合したオリジナル料理や、ニューカレドニアの伝統料理が味わえる。広大なガーデンとなっている敷地内には、日本ではほぼ見かけない海洋深層水を使う高級タラソスパがある。もちろんフィットネスセンターも完備と申し分ないのだが、このホテルの最もおすすめなポイントは、神秘の天然プール「ピッシンヌ・ナチュレル」まで徒歩圏内だということだろう。
ナチュラルで洗練と落ち着きのある客室。バスタブもある。
©Marriott New Caledonia海を望める客室も。
©Marriott New Caledonia
神秘の天然プール「ピッシンヌ・ナチュレル」
ホテルの入り口横から海路をしばらく歩き、見落としてしまいそうな小さな目印を頼りに進むと、続いて緑が生い茂るジャングル道へ移行する。倒れた木々をまたいだり、海路で濡れた感触を感じながら歩くこと約15分。突如、目の前に神秘的な光景が広がる。
![004](http://p.potaufeu.asahi.com/6c1e-p/picture/19604031/c05049e7cad7c646280ae12cfc7b6682.jpg)
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まぶしいほど真っ白なビーチは奥へ行くほど青く、深くなっていく。ここにはたくさんのトロピカルフィッシュがいるので、シュノーケリングで楽しんでもらいたい。
ピッシンヌ・ナチュレルはオロ湾の入り江にあり、岩の間から海水が流れ込み、透明度は抜群だ。波がまったく立たず穏やかなことから、天然プールと呼ばれるようになった。
![008](http://p.potaufeu.asahi.com/97ef-p/picture/19604035/3955b0cbeeb7b17e165186d46f3b3cce.jpg)
もっと冒険をしたいなら、ピローグ(カヌー)のルートもあるので挑戦あるのみ。漁などで使用される三角の帆が付いたニューカレドニアの伝統的な帆かけ船のピローグには、約10人乗ることができる。
ホテルからセント・ジョセフ湾へ移動したところからピローグで航海スタート、ピローグを降り無人島を経由して、ピッシンヌ・ナチュレルへ行くというルートだ。下船なしの航海だと約2時間で回遊する。ピローグ上の360度どこを見ても美しすぎる海という景観は、まさに天国と言える。
![009](http://p.potaufeu.asahi.com/8015-p/picture/19604036/c2f584782065b2b275beb3af5d1ead19.jpg)
思いっきりエスカルゴ!
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イル・デ・パン特産といえばエスカルゴ。絶品だ。昨今、エスカルゴの数が減り、島外へ持ち出すことができなくなったため、イル・デ・パンへ行ったらぜひ食したい。ガーリックバターで調理されたエスカルゴは、ぷりっぷりで身が大きく、食べ応え満点。お酒が欲しくなるところだが、イル・デ・パンでお酒は買えないので、ヌメアで調達しておくといい。
ニューカレドニアの伝統的な料理「ブーニャ」もお試しを。ブーニャはメラネシアンの伝統的家庭料理で、バナナの葉で包んだ鶏肉、にんじん、タロイモなどをココナッツミルクや塩で味付けしたものを、土の中で数時間蒸し焼にしたもの。素朴な味わいがやさしく染み渡る。
レストラン「Kou-gny」ではエスカルゴのほかに魚も味わえる。 伝統料理のブーニャ/レストラン「Kuto」。
南国気分を盛り上げてくれる、最新鋭のエアカラン
![1050_AIRCALIN-A330-900-NEO](http://p.potaufeu.asahi.com/d9ca-p/picture/19660130/e3dc51011771b6ef8c866616e84a4960.jpg)
日本からニューカレドニアのヌメアへはエアカランの直行便で、成田から8時間半で行くことができる。2019年8月に導入された、エアバス社製の次世代航空機A330-900型機(A330neo)は、最新機器が装備されたモダンな最新鋭の航空機で、空力性能、新世代エンジン、新技術の搭載により、燃費効率が従来機より14%向上し、高品質のプロダクトを楽しめるようになった。
プレミアムエコノミーのシート。サイドに小物入れ、リクライニングするとかなりゆったり。 大型 HD LED タッチパネル式パーソナルモニター。 南洋杉をモチーフにしたアメニティデザイン。
客室はニューカレドニアの自然環境をイメージしてデザインされた、ビジネス・ハイビスカスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの3つの異なる空間になっている。
大型 HD LED タッチパネル式パーソナルモニター、USBポート+ヘッド フォンソケット、110Vコンセントを備えた最先端の座席に、WiFi接続も可能(ビジネス・ハイビスカスクラスは無料、プレミアムエコノミーは1時間の無料、エコノミークラスは有料)。アメニティのポーチには機内用ソックス、歯ブラシ、アイマスク。肉厚なブランケットは欲しくなるほど心地いい肌触り。食事はチーズや生ハムが添えられるなど、フレンチスタイルだ。
イル・デ・パンのみならず、ニューカレドニアは驚くほど美しい海があり、手付かずの自然の遊び場が残っている。日本で働く大人たちにとってそれらは非日常感にあふれ、子どものころのワクワクする感覚を思い起こさせてくれるだろう。不思議なのはニューカレドニアは、刺激が欲しいという人にも、癒やしが欲しいという人にもハマるというところ。自然と戯れる、大人のぜいたくをたっぷりと楽しんでもらいたい。
![016](http://p.potaufeu.asahi.com/1b31-p/picture/19604063/eda66bc3c7fe4bf609a286d796a7c9c9.jpg)
![017](http://p.potaufeu.asahi.com/dfd2-p/picture/19604065/294c41e69aaa785e49873d68afe80638.jpg)
Text:AERA STYLE MAGAZINE
Cooperation:ニューカレドニア観光局、エアカラン
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