バッグ
クラシカルな見た目は、オンタイムでも頼りになる。
[働くバッグの新定番。]バックパック編
2020.05.12
必要なのは現代的な「スマートさ」。モダンで無駄のないデザイン、いまのライフスタイルに即した機能性が、その物差しとなる。ふとした瞬間に持っててよかったなと感じられる、新たなる相棒探しをサポート。
スーツにバックパックを持つスタイルがようやく世間に浸透し、いまでは、スーツに合わせても決まって見えるようにデザインしたものが多く登場している。選びのポイントとしての重要点には、アウトドアのそれとは一線を画すミニマルなデザインをまず挙げたい。素材はシックなレザーやナイロンなどをベースとして、無駄な装飾がなく、背負ったときにフォルムが崩れないものが好ましい。トップにハンドルがあれば、訪問先できちんと感をキープできる。背負ったまま物が出し入れできるように、脇下部分にポケットを配したものも多い。見た目だけでなく動きもスマートに徹したい。
ダンヒル
上質レザーの構築的なデザインで、装いに品格と知性を授ける。
日常に寄り添うラグジュアリーがテーマの「ベルグレイヴ」コレクション。バックパックは、ミニマルなフォルムと高級感のあるシボ革が、装いにクラス感をプラスする逸品。マチを控えめにし、サイドと底辺を直線的にすることで、スーツにもなじむ。重要なプレゼン時など、勝負どきにも心強い味方となる。
フロントジップに加えて、背面にもぐるりとジップを配してある。パッド入りスリーブに直結しており、さっとPCが取り出せる仕様だ。レザーの美しさも特筆すべき点。シルバーロックとのコントラストも実に優雅。
トゥミ
スーツとの相性もいいスリムなデザイン。
トゥミを代表する「ALPHA 3」の日本限定色「ブラック/ネイビー」に、今季はスリムなバックパックが仲間入り。高い耐久性を誇るブラックのバリスティックナイロンにネイビーのアクセントを施し、スマートな印象に仕上げてある。背面にはトロリーケースにセットできるスリーブ付き。
ササマチ付きで大きく開くメインコンパートメント。ガバッと開いて、出し入れしやすい仕様だ。背面にはPC用のスリーブ、前面には小物の収納に適したジップポケットを配備。
ポール・スミス
レトロな形に、新鮮な色合わせ。背中で自身のセンスを語る。
グリーン、ネイビー、ブルーとマルチカラーを用いながらも、上質なレザーとレトロなフラップカバーで品を感じるデザイン。落ち着いた色合いを表現するために、レザー表面はマットに仕上げてある。前ポケットのコバにはおなじみのマルチストライプを配して、さりげないアクセントに。
フラップポケットを開けることなく、サイドからも内部にアクセスできる。メッシュ素材の背面にもジップポケットがついており、定期入れ等を忍ばせておくのに便利。
エース×ソフ
前で持つというコンセプトで利便性とマナーの良さをアピール。
国内有数のラゲージブランド、エースと、アジアでも支持を拡大するブランド、ソフがコラボ。「フロンパック」と名付けられたバッグは、混雑時の電車内などで力を発揮する“前持ち”スタイルを前提に作製(もちろん背負っても様になる)。ブリーフケースを思わせる形で、きちんと感もしっかりとキープ。
バッグ上部には、前で持ったときにハンズフリーでスマートフォンなどの画面が確認できるスマホトレイを。芯材入りで安定感も抜群。電車移動中にもスポーツ観戦が可能。
ドレスとカジュアル、模範コーデはこんな感じ。
【DRESS】
定番の紺ブレスタイルをスポーティーに見せる。
ダブルの紺ブレに、ビットローファーを合わせたトラッドスタイル。もちろんブリーフケースでもOKだが、バックパックを合わせると、より軽やかなムードが加わる。
【CASUAL】
飾らないシンプルな装いを高級感あるバッグで格上げ。
チノトラウザーズに白スニーカーを合わせて爽やかに。そこに白×紺のニットを肩掛けしてユルさを演出しつつ、高級感のあるバックパックで大人っぽく引き締める。
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph: Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK. STUDIO)
Edit & Text: Ryuta Morishita