特別インタビュー

いまこそオシャレにつけられそう。
[渋谷直角 男が憧れる、男の持ち物。]

2020.05.15

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東京2020オリンピックモデルやスケルトン、007ジェームズ・ボンドコレクションなど、春はカラフルに遊びを効かせよう。左からレッド¥12,000、スケルトン¥12,000、ホワイト¥12,000、ブルー¥11,000、ファイア¥12,000/すべてスウォッチ(スウォッチ コール 0570-004-007

多才でいてファッションフリーク、渋谷直角の愛用品からそのセンスを探ってみる──。

会社勤めの経験が一切ないフリーランスの自分にとって、時計はアクセサリー感覚のままストップしています。就職祝いに父親がしていた腕時計を譲ってもらったり、キャリアや収入の変化によって良い時計にしたりといった思い出もなく、あくまでファッションアイテム。腕まわりが寂しいときに身につけるもの。ステイタスで良い時計が欲しいなと思ったこともありますが、常にラフな格好のフリーランスが、時計だけやたらゴツくて高級なモノをするのも、なんだかイヤラシい気がしてしまって。やはりビジネスマンの人が、スーツに「装備!」って感じで身につけて、仕事と共にバージョンアップしていくほうが似合っていると思います。

そんな自分ですけど、スウォッチが再び気になってきました。アイツは僕みたいな人間にも優しい。なにせ存在自体がカジュアルな時計ですし、色みもハッキリしていて、コーディネートのアクセントになる。価格も昔と変わらずリーズナブルでチャレンジしやすい。年を重ねるほど、それなりの仕立ての服に合わせるスウォッチが違和感なくなってきて、腕まわりの遊び心がオシャレに感じられる。若いころはスウォッチを合わせても全体的にチープに見えてしまい、魅力を半減させていたかも、なんて思いますね。いまならいい感じでつけられるかも、という。

高校生のころキース・ヘリングが大好きで、キースモデルのスウォッチがずっと欲しかった思い出があります。文字盤が黄色でベルトが赤の、1986年に出た最初のコラボモデル。でもスウォッチってシーズンごとの限定品で、キースの時計はすでに異常なプレミア。どう転んでも買えなかった。先日、そんな話を友達にしたら、彼はスウォッチのお店に昔飾ってあった、 超巨大な文字盤のオブジェを最近買ったと言ってて笑いました。どうすんの、アレ。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

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アエラスタイルマガジンVOL.46 SPRING 2020」より転載

Photograph: Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling: Masahiro Tochigi(QUILT)

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