カジュアルウェア
中目黒「リフレックス」
古着はやっぱり面白い 第1回
2020.09.07
中目黒に店を構えて9年になる『リフレックス』。オーナーの斉藤 徹氏は、かつてラルフ ローレンに勤めていたという経歴の持ち主だ。
「僕は自分がわかっているもの以外、店で扱いたくないんです。さほど詳しくないビンテージを扱っていても説得力がありませんから。その点、ラルフ ローレンは、本当に好きなブランドですし、これまでの歴史や過去のアイテムについてもほぼ把握していますので、自信を持って人に勧められます」
斉藤氏がそう語るように、ポロ ラルフ ローレンやRRL、ポロカントリーといったブランドの洋服からホームコレクションまで、ラルフ ローレンのアーカイブの数々が店内を彩っている。
「世界的に景気がよく、ブランドにも勢いがあって、作りたいものを作っていた1990年前後のアイテムが特に好きですね。なかでも、ウエスタンやアウトドアの武骨な世界観を表現した洋服に惹(ひ)かれます」
斉藤氏自身、釣りに熱中するアウトドアマンであることから、L.L.ビーンやエディーバウアーといったアメリカのアウトドアブランドのアイテムのデッドストックも充実。旧き良きアメリカントラッドのテイストを着こなしに採り入れたいなら、足を運ぶ価値があるだろう。
89年から92年までの4年間だけ存在し、現在も高い人気を誇っているポロカントリーのフリンジジャケット。89年のフォールコレクションで発表されたもの。「上質なスエードを使っており、コンディションも良好。ウエスタン風に見えますが、実はアウトドアカテゴリーのアイテムとして作られています。90年前後のラルフ ローレンを象徴するアイテムです」。
2014年のポロ ラルフ ローレンのクルーズコレクションとして発売されたテーラードジャケット。素材にはウールカシミアを採用しており、とてもソフトで肌触りがいい。3つボタン段返り、3パッチポケット、センターベントとアメリカントラッドのディテールを踏襲している。「タイドアップしてドレッシーにも着られますし、分厚いハンドニットを合わせて武骨にも装えるオールマイティーな一着です」。
鮮やかなバッファローチェックが魅力的なL.L.ビーンのウールシャツ。50年代に作られたものだが、デッドストックで非常に状態が良い。ブランド創業の地であるアメリカのメイン州のガイド向けに作られたシャツがルーツで、現在も人気が高い定番アイテム。「両胸のフラップポケットや猫目ボタンなど、味わい深いディテールも魅力です」。
REFLEX
住所/東京都目黒区上目黒1-8-26
営業時間/月、水~金 13:00~21:00、土・日・祝 14:00~20:00
定休日:火曜
問/03-6416-4120
Photographer:Norihiko Fujisawa
Text:Tetsu Takasuka