接待と手土産

「京都祇園あのん」のあんぽーね
すべて実食! 自慢の手土産 #58

2020.11.09

写真・図版

歯切れのいい皮と、上質な餡(あん)とクリームで作るマイ最中

今年の年末にぜひこの品を贈ろうと、ずっと心待ちにしていたのが、京都祇園に本店を構える「京都祇園あのん」の「あんぽーね」だ。以前から気になっていて、今年の夏、自分用に取り寄せてから、年末の挨拶(あいさつ)に使うのはこれだ!と決めていた。すぐにでも感動を共有したかったが、ここぞという時のためにがまんして取っておいたのだ。

「あんぽーね」は、自分で餡やクリームをスプーンですくって皮に詰めて食べる一風変わった最中だ。作りたてが味わえるうえに、自分好みの量に調節したり、半分を餡、半分をクリームに分けて楽しんだり、また重ねて詰めて両方のコンビネーションを試してみたりと、いろいろとカスタマイズできるのが楽しい。

最高峰と呼び声の高い滋賀県産もち米「羽二重糯(はぶたえもち)」を使用したこだわりの皮は、口の中の水分を奪うようなパサつき感がまったくない。軽やかで歯切れがよく、餡の湿気を吸わない分、香ばしさもそのまま。それに十勝産の小豆をじっくりと炊き上げた粒餡と、マスカルポーネチーズを使用した濃厚な自家製クリームを詰めればマイ最中の完成だ。

しっとりとして絶妙な甘さの餡と、ほんのり塩味とコクのあるチーズのクリームは、なんという相性の良さだろう。餡とホイップクリーム、餡とバターの組み合わせも人気があるが、和と洋の素材が融合して、また新しいおいしさが生み出される。餡の実力は底知れないなとつくづく感心してしまった。

純白の箱に梅の花が描かれた包装紙の掛けられた気品ある外観も、胸を張れる理由のひとつ。箱を開けると、2枚ずつ個包装された皮、粒餡とクリームの瓶詰、かわいらしいスプーンがきれいに並んでいる。2つの瓶には、家紋風のロゴマークのシールが貼られ、餡やクリームをすくう木のスプーンもまたしゃれている。

いつもの和菓子とはひと味違う、おいしくて洗練された「あんぽーね」は、老若男女を問わず、誰に贈ってもきっと喜んでもらえるはず。直径5センチほどの小さなサイズで、1人でも2、3個くらいならペロリと食べられそう。常温で30日という日持ちのよさも、贈り物には最適だ。年末のご挨拶として贈れば、お正月のティータイムに大活躍するに違いない。

写真・図版

京都祇園あのん(サザエ食品株式会社)
京都府京都市東山区清本町368-2
価格/あんぽーね(粒/粒 10個入)3200円ほか(税別・送料別)
問/075-551-8205
https://a-n-kyoto.shop-pro.jp/(オンラインショップ)

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Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Yuka Kumano

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