コート
メゾンブランドのクラシックなコート。
新しい時代に欲しいもの。02
2020.11.11
先行きが不透明なこれからの時代に、手に入れたくなるものとはなんだろう。それはきっと、体だけではなく、心にもフィットするもの。晴れやかな気分になる、自信がわいてくる、足取りが軽くなる……。新しいエッセンシャルなアイテムが、前向きな自分像をつくり上げる。
不確実性の時代に手にしたいのは、確かな価値を有する一着。だからこそ、クオリティーに信頼を置けるメゾンブランドをのぞいてみたくなる。そうすれば、見つかる。直感的に着たくなる、オーラをまとったコートが。どれもクラシックが根底に根付いているから、着こなしに難しさはない。そのうえで、モードなアレンジにより、 ほかにはない個性を発揮。もう買い物を控えてはいられない。
PRADA(プラダ)
プラダらしい無駄のないミニマルなデザイン。それにより、カシミヤメルトン素材の上質さや流麗なAラインシルエットが際立つ。どんなふうに着こなそうか、想像は無限大に広がる。ダブルブレストのボタン位置の設定が高いため、視覚的にスタイルアップの効果も期待できそう。
DIOR(ディオール)
男らしいトレンチコートにアレンジを加えて、モードの感性を表現。特徴的なのはレザーをあしらったダブルカラー。馬鞍(うまくら)から着想を得た、サドルをモチーフとしたフラップも襟と同じレザーで目を引く。長く愛用して、くたくたになった姿も格好いいに違いない。
DUNHILL(ダンヒル)
その名も“キモノコート”。日本の着物からインスピレーションを受けたデザイン。ウエストのベルトを巻くと、ドレープの美しいシルエットが浮かび上がる。サイドの深いスリットにもオリジナリティーが。素材はやわらかなカシミヤで、体をふんわりと包み込む。英国ブランドの意欲的な作である。
JIL SANDER +(ジル サンダー+)
ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻がクリエイティブディレクターを務め、メインコレクションを補うラインとしてスタートしたジル サンダー+のダッフルコート。素材はメルトンで、トグルには水牛の角を使用。クラシックを極めた一着。
掲載した商品はすべて税抜き価格になります。
Photograph: Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling: Masayuki Sakurai , Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio