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腕時計

【ニッポンにはグランドセイコーがある。】
第5回
雫石の自然がつむぐ、時の本質とは。
真摯(しんし)なモノづくりと革新性は、さらに先へ

2020.12.11

【ニッポンにはグランドセイコーがある。】<br> 第5回<br> 雫石の自然がつむぐ、時の本質とは。<br> 真摯(しんし)なモノづくりと革新性は、さらに先へ
60周年記念限定モデル ヘリテージコレクション SLGH003 1,100,000円(税込)世界限定1,000本(12月11日発売予定)

岩手山を望む岩手県雫石町にある盛岡セイコー工業は、機械式グランドセイコーの製造地だ。ここに新たな製造拠点「グランドセイコースタジオ 雫石」が開設した。

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グランドセイコーが唱えるブランド哲学のTHE NATURE OF TIMEを設計に反映した。設計したのは世界的な建築家、隈 研吾氏だ。美しい木造の工房内は、開放感のある高い天井高とともに、広いウインドーエリアによって明るい採光に満たされている。

ここでヒゲゼンマイの検査・調整の責任者を務める伊藤 勉氏は「作業台から顔を上げただけで自然の風景が目に入ります」と満足げに語る。

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ヒゲゼンマイの検査・調整の責任者を務める伊藤 勉氏。

伊藤氏がいま専心するのは、約22年ぶりにフルモデルチェンジしたグランドセイコーの機械式ムーブメントだ。10振動のハイビートに、約80時間のロングパワーリザーブを誇る。

「先進技術を注いだ設計は、組み立てがしやすく、基本的な精度も優れています。それでもまったく新しい脱進機であり、いかに本来のポテンシャルを引き出し、精度を追い込んでいけるか。その難しさに変わりはありません」と伊藤氏。

どれだけ技術が進化したとしても、最終的にそこに血を通わせるのは、人間の手と技ということだ。

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専任の時計師たちがグランドセイコーの機械式腕時計の組み立てや精度調整を行う専門工房。

最新作ではこれを搭載したステンレススチール仕様が登場した。グランドセイコーのシンボルカラーであるブルーの文字盤に、赤い針が研ぎ澄まされた精度を象徴する。

「正確に時を刻む精度に加え、たとえば金曜の夜に外し、月曜の朝に手にした際も動き続けている。そんな驚きが得られるでしょう。それがグランドセイコーへの期待に応えることであり、初めて機械式腕時計を手にする方にも満足いただけると思います」

自然と共生するスタジオと次世代を担うムーブメントとともに、グランドセイコーは新たなスタートを切った。さらなる最高峰を目指して。

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毎時3万6000振動を誇る「キャリバー9SA5」は、約8万通りのシミュレーションから決定した独自形状の巻き上げヒゲと、フリースプラング式テンプを採用。安定した精度と高効率に加え、2つの香箱を搭載し、約80時間の長持続を実現した。さらに瞬間日送り機構により、日付表示も瞬転する。ステンレススチールのバンドは実用性が高く、まさに最高峰のデイリーウォッチだ。
60周年記念限定モデル ヘリテージコレクション SLGH003 1,100,000円(税込)世界限定1,000本(12月11日発売予定)
※グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップのみでの取り扱いです。

【ニッポンにはグランドセイコーがある。】
第1回 2020年、GSの新しい幕開けの記事はこちら

第2回 世界を圧倒するクオーツの開拓者の記事はこちら

第3回 歴史をも凌駕する新世代ムーブメントの記事はこちら

第4回 精度を超える精度を持つ機械式腕時計の記事はこちら

問/セイコーウオッチ株式会社 0120-302-6179:3021:00、土日祝日は17:30まで)
「グランドセイコーブランドストーリー特設サイトはこちら」

デジタルコンシェルジュにより、お客さまの買い物のご相談も承ります。

Text:Mitsuru Shibata
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO) 
Edit:Ai Yoshida
Direction:Teruhiro Yamamoto(YAMAMOTO COMPANY)

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