特別インタビュー
伊勢丹新宿店メンズ館6階
メンズコンテンポラリー スタイリスト 原田 宙さん
この人から買いたい、この一品
2021.02.01
ファッションも音楽も野球も、今年はもっと充実させたいです
出身は北海道の苫小牧です。かつては地元で就職したのですが、どうしてもファッションの仕事がしたくて、札幌の専門学校で学びました。札幌でファッションの仕事に就くという道もあったかもしれませんが、若いころは破天荒だったので(笑)、やっぱり東京だろうと思い切って出てきたんです。伊勢丹新宿店メンズ館では最先端のブランドを提案している2階メンズクリエーターズを8年ほど担当していました。昨春からは、オーラリーやグラフペーパーなどの最新、最旬のブランドやライフスタイルをご提案する6階メンズコンテンポラリーを担当しています。上京して、もう10年になります。あっという間でしたね。
好きなものはファッションと音楽、それと野球です。ファッションは古着をベースにしたデザインに引かれます。ディテールの作り込みまで、こだわり抜いたアイテムが気になります。休みの日は高円寺の古着屋を、ひと通り見て回っていますが、お昼過ぎから開く店が多いので午後からゆっくり回れるんです。いま担当している6階には、若いデザイナーズブランドが多いですが、古着に造詣のあるデザイナーさんが多いので共感できるブランドが多く、接客する際にはつい自分の好きなブランドについて語ってしまいます。服好きなお客さまとは、ついつい話し込んでしまいますね。
音楽からファッションの影響を受けていたこともあります。ザ・ホワイト・ストライプスとか2000年代のロックが好きで、白・黒・赤を組み合わせて着るスタイリングにも影響を受けていたかもしれないです。最近は日本のバンドも聞いていて、アンディモリや小山田 壮平、カネコアヤノさんあたりをディグってます。ライブに行くのも好きなので、下北沢のライブハウスにはよく通ってたのですが、昨年はほとんど行けなかったです。最後に行ったのはキング……ヌーじゃなくて、ブラザーズです(笑)。マニアックなところが多くて、音楽好きの方でもなかなか話が通じないこともあるのですが、そろそろポップなところも聞こうかなって思ってるところです。だれかいいアーチスト、教えてください。
野球は小4から高校までやっていました。いまも2階(メンズクリエーターズ)時代の仲間たちと草野球チームを組んでいます。肩が強いので外野も守れますが、キャッチャーもできます。いまはまだ試合も練習もままならないですが、その間はYouTubeで落合博満さんの打撃理論動画を見ながら日々研究しています。今年はもっと試合がしたいので、対戦相手も募集中です!
原田 宙さんおすすめの一品
オーラリーのシャツブルゾン
ゆったりしたシルエットが特徴的な、今風のシャツブルゾンです。フロントはスナップボタンなので、開けたままアウターとしてはおるように着るのがよさそうですね。シンプルで清潔感もあるので、大人のカジュアルアウターとしてもちょうどいいアイテムだと思います。サイドスリットがスナップボタンで開いたり、シームに合わせてポケットを備えていたり、細かいところまで作り込まれているのは、さすがはオーラリーらしいところだなと思います。
この生地ですが、超長綿のスーピマコットンを用いたウェザークロスが使われています。独特のハリ感が特徴的で、迫力もあるので気兼ねせずラフにはおることができますし、ボタンを留めれば品よく見えるところも大人が着やすいポイントです。春からは一枚はおる感じで、冬場は上からコートをはおることができるので、通年着られるところもシーズンレスでシーンレスなオーラリーらしいところだと思います。
問/伊勢丹新宿店 03−3352−1111
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Text:Yasuyuki Ikeda