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ネクタイピンのある・なしでスーツの印象は激変!
付け方、選び方など基礎知識を紹介。

2023.01.30

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ワイシャツにネクタイを固定するネクタイピン。ネクタイを押さえるという実用性もさることながら、ファッションアイテムとしての役割も担っています。この記事では、ネクタイピンを付ける位置やおすすめのブランドについて解説します。

ネクタイピンの役割

ネクタイピンはワンポイントでおしゃれ度を上げることができるため、スーツスタイルに許された数少ないアクセサリーとも言えます。人目につきやすい部分に装着するので、アクセントとしてスーツスタイルを引き締める効果も期待できます。

また、ネクタイを固定し、ネクタイがずれることやジャケットからはみ出すことを防ぐため、身だしなみを整えるという重要な役割もあります。ジャケットを脱いだときにネクタイが固定されていないと、食事や作業の際に邪魔になってしまったり、どこかにネクタイをひっかけてしまったりする危険もあるでしょう。

しかしネクタイピンがあればその心配も解消できるため、ビジネスパーソンに欠かせないアイテムなのです。一般的なビジネスマナーでも、ネクタイをネクタイピンでとめることは常識になっています。

以上のことから、ネクタイピンの役割は主にネクタイの固定という機能性、そしてアクセサリーとしての装飾性の2つが挙げられます。ちなみに「ネクタイピン」は実は和製英語で、外国人には通じないので要注意です。正しくは「タイ・クリップ」「タイ・タック」「タイ・バー」などです。

ネクタイピンの種類

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ネクタイピンとひと口に言っても、形状やとめ方の違いでさまざまな種類があります。ここでは代表的な種類をひとつずつ見ていきましょう。

タイ・クリップ

タイ・クリップは最もオーソドックスなタイプのネクタイピンです。クリップがワニの歯のような形をしているのでワニ口式ネクタイピンとも呼ばれます。蝶番(ちょうつがい)でつないだ2本の金属棒を、ばねの力を加えて、ネクタイの大剣と小剣、ワイシャツを挟むように使います。装着しやすく落下しづらいほか、さまざまなネクタイの厚みに対応しているので、ネクタイピンの初心者にはおすすめです。

デザインや色柄のバリエーションが豊富で、ビジネスにもフォーマルにも使えるというメリットがありますが、横から見るとばねや取っ手が見えてしまうので、すっきりとした見た目のタイ・バーなどと比べると少しかさばって見えてしまうというデメリットもあります。もともと落下しにくいタイプですが、落下防止のためにチェーン付きのものもあります。

ショートクリップ

ショートクリップは、タイ・クリップを小型にしたもので、ばねのないタイプもあります。ネクタイをとめる力は弱いですが、ネクタイピンを隠しながらネクタイを固定することができます。

また、ショートクリップは通常のネクタイよりも大剣(ネクタイの幅の広い部分)が3、4センチほど細いナロータイというネクタイに使うのが一般的です。ナロータイはカジュアルな印象を与えるので、大事な商談や営業といったシチュエーションで使うのはNGとされていますが、ラフなビジネススタイルやパーティーなどでは活躍するので、そういったときに着用するためにショートクリップを持っていると重宝します。一方、通常のネクタイにショートクリップを使うことは控えましょう。

タイ・バー

タイ・バーはばねを使わず金属の弾力だけでネクタイを挟んでとめるヘアピンのようなタイプのネクタイピンです。棒状のタイ・クリップのことを指すこともあります。装飾性を抑えたシンプルな見た目のものが多く、ビジネスシーンでよく用いられています。また、タイ・クリップと比べると、ばねがないために本体がスリムで、スマートな印象になるというメリットがあります。

一方、ばねがないゆえに挟むスペースが限られているので、ウールやニットといった厚手の素材のネクタイでは挟みきれなかったり生地を傷めたりする恐れがあります。かといって薄手すぎるネクタイも、挟み込めず落ちてしまうことがあります。タイ・バーは長く使っているうちに金属の弾力が弱まってくるので、落下には注意してください。

タイ・タック

タイ・タックはピンバッジやピアスのように針を通してネクタイをとめるタイプで、ラペルピンとも呼ばれます。ピンの頭には宝石などの装飾が施されているものが多く、ワンポイントのアクセントとなりネクタイの印象を華やかにしてくれます。かつてネクタイが薄くて結んだだけではきれいに見えなかった時代に、ネクタイをきれいに見せるためによく使われていました。

針を固定する座金にチェーンと輪(キャッチャー)が付いているタイプのタイ・タックもあり、ボタンに輪を引っ掛けて落下を防ぐことができます。一般的なネクタイピンよりも高い位置に付けるのが特徴で、先述のとおり装飾性の高いものが多いことから、ビジネスシーンには不向きです。針やチェーンが引っかかりやすいことを考えると、普段使いはおすすめできませんが、結婚式などのフォーマルシーンではスーツスタイルがゴージャスな雰囲気になります。また、何度も同じ箇所に付けると、通す穴が広がってしまったり生地が傷んだりする恐れがあります。

スティック・ピン

スティック・ピンは細くて長い針状のピンをネクタイに刺して固定するネクタイピンです。針を扱うのでケガには要注意です。本来はスカーフをとめるものでしたが、ネクタイを固定するためにも使われるようになりました。ネクタイの表面に来るピンの頭部にはタイ・タックと同様、宝石や真珠などの装飾が施されていることが多く、ビジネスシーンよりもフォーマルなシーンでよく用いられます。

そのため、アスコットタイ(幅広の蝉形ネクタイ)や略礼装に用いられる十字形のクロスタイをとめるときにも使用されます。こちらもタイ・タックと同様同じ場所に針を刺すと穴が広がったり生地が傷んでしまったりするので刺す場所には気をつけましょう。

タイ・チェーン

タイ・チェーンはネクタイの裏でワイシャツのボタンに金具を引っ掛け、金具につながったチェーンの輪の中にネクタイを通して使うネクタイピンです。ネクタイ・チェーンとも呼ばれます。ネクタイにチェーンをまとわせることで、ペンダントのような演出が可能です。昭和中期に流行し、現在でもおしゃれにスーツを着こなしたい人たちの間で人気が高まっています。

スーツスタイルが一気にドレッシーでエレガントな雰囲気になるためパーティーにおすすめです。金具をしっかりボタンに掛けて、落下しないようにするのがポイントです。

ネクタイピンの付け方

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ネクタイピンを付ける位置に厳格な決まりごとはありませんが、着ている服装やシチュエーションによって最適な位置は異なります。ここではネクタイピンの付け方について紹介します。

ジャケット着用時

ジャケット着用時は、ネクタイを固定する機能性よりも、スーツスタイルを完成させるファッション性を重視して付ける位置を決めるのがおすすめです。ビジネスシーンでは、ジャケットの第一ボタンの少し上に付けると、ネクタイピンがさりげなくVゾーンから見えて上品な雰囲気になります。上すぎるとネクタイピンが主役のようになってしまい悪目立ちしてしまう半面、下すぎるとジャケットからネクタイピンが隠れてしまったり、視線が下になることで胴が長く見えてしまったりするので、バランスを見極めて付ける必要があります。

ちなみにネクタイピンは、ネクタイの大剣と小剣、シャツの3枚を挟んで、右から左に向かって付けるが一般的なので覚えておきましょう。ネクタイだけ挟んだ状態だと、ネクタイピンの重みでよりいっそうぶらぶらしてしまうのでNGです。

ワイシャツのみ着用時

社内などでジャケットを脱いでいるときは、おしゃれよりもネクタイを固定させる機能性を優先しましょう。ワイシャツの第四ボタンと第五ボタンの中間あたりにネクタイピンをつけると、前かがみになってもネクタイが垂れず汚れや濡れを予防できるほか、清潔感がありスマートに見えます。ジャケットを脱ぐたびにネクタイピンの位置を変更するのはひと手間かかりますが、機能性とおしゃれを両立させるためにも習慣化させたいポイントです。

また、ネクタイピンによっては位置がずれやすいものもあるので、適度に体を動かしたあとは正しい位置に付いているか確認しましょう。なお、ベストを着用している場合は、ベストがネクタイを押さえてくれるのでネクタイピンは不要です。脱ぐ可能性があるときは、ワイシャツのポケットにネクタイピンを入れておくと便利です。

パーティーや冠婚葬祭

ビジネスシーンではネクタイピンが主役になる見せ方は控えたいものの、ディナーデートやパーティーなど華やかな場では、視線を集めるアクセサリーとしてネクタイピンを有効に使いましょう。そういったシチュエーションでは、ビジネスシーンではなかなか使用できないタイ・チェーンやタイ・タックを付けると普段の印象ががらりと変わり、遊び心が感じられます。

また、ネクタイピンの位置を胸ポケットの上あたりまで持ってくると、Vゾーンと顔まわりが明るい雰囲気になるだけではなく、視線が上になることでスタイルがよく見える効果もあります。一方、葬儀でネクタイピンを付けるときは、黒い色のものか真珠のネクタイピンを使うのがマナーです。金属が光るようなものは避けましょう。

結び目を引き上げて立体感を出すのも◎

パーティーなどで試してみたいネクタイピンのアレンジテクニックとして、あえてワイシャツの胸ポケットあたりの高い位置に付けるというスタイルもあります。その際ネクタイのノット(結び目)を少し引き上げて立体感を出し、たるませた状態で固定すると、Vソーンに立体感が生まれて洗練された雰囲気になります。ネクタイによってはきれいなドレープが出るので、高級感が増すのです。横から見たときのバランスもよいのでおすすめです。

また、ネクタイピンの位置を移動してノットを引き上げるだけでガラっと印象が変わるので、アフター5にも使えるテクニックと言えます。しかし、とめる位置が下すぎたりたるませすぎたりすると、逆にだらしなく見えてしまう恐れもあるうえに、高すぎる位置の場合は窮屈に見えてしまいます。小剣の位置を調整してほどよい高さをキープしましょう。

斜め付けもトレンド

通常ネクタイピンは横に真っすぐ付けるものですが、ドレスコードがゆるい職場やビジネスシーン以外では、アレンジを効かせてネクタイピンを斜めにして付けるテクニックもこなれ感が出ておすすめです。ネクタイピンの斜め付けは世界的にも流行しているので、ぜひトライしてみましょう。

ただし、傾ける角度が中途半端だと、曲がっているだけに見え、だらしがない印象になってしまうで、イメージダウンにならないよう全体のバランスを意識して角度を調整するのがポイントです。

ネクタイピンの選び方

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では、ネクタイピンを選ぶときはどのようなことに気をつけるとよいでしょうか。意識したいポイントをチェックしましょう。

身に着ける金属の色と統一させる

ネクタイピンの色に迷ったら、身に着けている金属の色と合わせるとよいでしょう。たとえば腕時計の金属ブレスやベルトのバックルがシルバーであれば、ネクタイピンの色もシルバーベースのものにすると統一感が出ます。

腕時計も含め、そもそもビジネスシーンではゴールドは派手すぎる印象を与えてしまう可能性があるので、シルバーのほうが無難です。一方、近年ビンテージ感のあるゴールドのネクタイピンが注目を集めているのも事実。トレンドに敏感な人たちが集まる場などでそうしたものを付けると一目置かれるはずです。

修理可能かどうか

特にタイ・クリップは、長く使っているとばねの金属が劣化し、ホールド力が弱まってきます。次第にネクタイをとめづらくなるほか、ばねが取れたり折れたりする可能性が高まります。ネクタイピン本体が壊れてしまうと修理できませんが、ばねを交換すれば再び使用できるようになります。ネクタイピンは頻繁に使うものなので、長く使うためにもばねの交換や修理に対応してくれるお店で購入すると安心です。

ネクタイピンの長さを確認する

通常のネクタイに使用するネクタイピンは5~9センチくらいが一般的です。ビジネスシーンでは大きすぎるものだと悪目立ちしてしまうので、5~6センチのものを選びましょう。なお、それよりも小さくなってしまうと、ナロータイ用のショートクリップになってしまいます。通常のネクタイにショートクリップを付けると、挟む力が弱く落下する恐れがあるばかりか、見た目的にも短すぎて格好が悪くなるのでおすすめしません。

素材を確認する

ネクタイピンの寿命は、使われている金属の種類によって変わってきます。たとえば真鍮(しんちゅう)などリーズナブルな素材のものは、はねが壊れやすかったり、とめる力が弱くなりやすかったりします。

一方、金製や銀製、プラチナ製のものは、価格は高価になりますが、金属の酸化や劣化が起こりにくく長く使えるというメリットがあります。また、高価な金属のネクタイピンは、安い金属のものと比べると、見た目の高級感に違いが出ます。スーツスタイルを格上げするためにも、高級なネクタイピンを1つは持っていたいものです。

デザイン性も重視

シンプルで無難なネクタイピンに飽きてしまったり、2本目以降を検討していたりするのであれば、ビジネスでも派手すぎず、かつセンスのよさを感じられるデザイン性の高いネクタイピンに挑戦してみましょう。ツイスト加工されているものや、凹凸でストライプ模様になっているものだと、シルバー1色でも上品でありながら存在感が出せるのでおすすめです。

また、ネクタイのベースや柄の色と同系色のネクタイピンであれば、カラフルなものでもネクタイになじんだり差し色になったりするので派手になりすぎません。ネクタイを買うときにネクタイピンもコーディネートして選べば、間違いない組み合わせでそろえられるでしょう。

ネクタイピンのおすすめブランド

トレンドを押さえたブランドから普遍の最高峰まで、スーツスタイルを格上げしてくれるブランドのネクタイピンを紹介します。

TATEOSSIAN(タテオシアン) 

TATEOSSIANはロンドン発のブランドです。創業は1990年と新興ですが、独創性のあるデザインのカフスのコレクションが話題を呼び、一躍メンズファッションの人気ブランドになりました。現在はカフスのほか、腕時計やジュエリー、シャツなどのコレクションも発表しています。シンプルながらも洗練されたものが多くそろっています。飽きのこないデザインも特徴なので、ビジネスシーンで長く使えるのは間違いなしでしょう。

KINDWARE(カインドウェア )

KINDWAREは120年以上前に東京・日本橋で誕生したドメスティックブランド。黒の礼服を主力商品として発信し、日本初の「正装」という定義を世の中に提案しました。現在では宮内庁御用達としても認められており、熟練の職人によるフルオーダースーツを中心に、靴やシャツなども手掛けています。ネクタイピンでは遊び心のあるデザインのものや、タイ・タックなどフォーマルな場で使えるものも展開しています。メイド・イン・ジャパンのこだわりを身にまとってみてはいかがでしょうか。

LOUIS FAGLIN(ルイファグラン)

LOUIS FAGLINは、創業から100年以上の歴史を誇るフランスのブランド。ビンテージストーンや昔ながらの技法によるメンズアクセサリーを発表しています。シンプルななかにもフランスのエスプリが感じられるモダンなデザインのアイテムが特徴で、クオリティーの高さのわりにリーズナブルであることから、多くのファンから支持されています。ネクタイピンのラインアップも充実しており、1万円以下のアイテムがあるのもうれしいポイントです。

Paul Smith(ポール・スミス)

Paul Smithはイギリスの人気ファッションブランドです。Paul Smithのネクタイピンは、シンプルなものから個性的なものまでたくさんのラインアップがあります。カラーバリエーションも豊富なので、ほかの人と少し差をつけたい人や、ギフトにもおすすめです。価格は1万円台と比較的リーズナブル。特にブランドのトレードマークでもあるマルチカラーボーダーが配されたネクタイピンは、シルバーを基調としているため派手すぎないのが魅力です。

Dunhill(ダンヒル)

1880年創業の、イギリスを代表する高級ファッションブランド。流行に流されないメンズブランドの最高峰です。Dunhillのネクタイピンは、価格は3万円台と高価ではありますが、無駄のないシンプルなデザインながらも圧倒的な高級感が漂うものばかりなので、スーツスタイルがアップグレードすること間違いなし。とっておきのスーツやネクタイに合わせるとよいでしょう。

まとめ

ネクタイピンは小さくて目立たない存在と思われがちですが、付ける位置やデザイン次第でスーツスタイルの印象を左右する貴重なファッションアイテムです。せっかくいいスーツやネクタイをそろえていても、ネクタイピンをしてないだけで物足りなさを感じてしまいますし、こだわりのネクタイピンを付けていれば細かいおしゃれにまで気を配っているということもアピールできます。また、スタンダードなものから個性的なものまで、さまざまなネクタイピンを持っていると日々のファッションを楽しむことができるはず。ネクタイピンの魅力を知って、さりげないおしゃれを楽しんでください。

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