接待と手土産
「山本海苔店」の梅の花
すべて実食! 自慢の手土産 #61
2021.06.28
熟練の仕訳技術員が独自に格付けした有明海育ちの極上海苔
私は、自宅で海苔(のり)を切らすことはほとんどないほどの海苔好きだ。おにぎりや手巻き寿司はもちろん、白いごはんを食べるときにもほぼ一緒に食卓に並んでいる。自宅用には全型の海苔を袋入りで購入することがほとんどだが、人に贈るときは、食べやすくカットされて扱いやすい「山本海苔店」の缶入りの「梅の花」の出番が多い。
初めての出合いは、子どものころのお中元やお歳暮のシーズン。自宅に届けられた赤い缶が印象的だった。中には黒々としてパリッパリッの海苔がぎっしりと詰まっていて、口に含むとなんとも言えない風味と、すっと溶けてなくなる口どけのよさに驚いた。贈り物シーズンになるとこの缶が待ち遠しかったものだ。
大人になり、贈り物をする立場になった今は、きちんとお礼したい大切な方に贈るときに重宝している。「山本海苔店」は、海苔業界を代表する老舗中の老舗。なかでも、香りが際立つ「焼海苔」とほんのりと甘辛い「味附海苔」を詰め合わせた「梅の花」は、半世紀に及ぶロングセラーで、いただき物の多い方にも安心して贈ることができる。
原料には日本一の生産量を誇る九州の有明海産のみを使用する。大きな干満の差、大小100以上の川から流れ込む栄養豊富な水など、有明海にはおいしい海苔が育つ条件がそろっている。海苔が採れるのは水温が下がる冬。収穫されたのちに、
袋を開けた瞬間に広がる香りを楽しんだ後は、最初は何もつけず、そのまま味わってみてほしい。パリッとした食感、口の中に広がるうま味、鼻に抜ける潮の香り。食卓でも主役級の存在感だ。
また、養殖技術が確立する前は、
山本海苔店
東京都中央区日本橋室町1-6-3
価格/「梅の花」1号缶2本詰合せ5400円、中缶2本詰合せ
問/0120-236222
https://www.yamamotonori-shop.jp/
Edit & Text:Yuka Kumano