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夏のジャケットは暑くて着ていられない?
サマージャケットならそんなお悩みも解消!
2023.06.09(最終更新:2023.09.26)
暑い季節に大活躍のサマージャケット。夏でも快適に着こなすことができる機能性を有し、クールビズが浸透したなかで注目を集めています。この記事では、サマージャケットの特徴やコーディネートのポイント、人気のブランドについて解説していきます。
サマージャケットとは?
サマージャケットとは、夏に着ることを想定したジャケットを指します。サマージャケットの特徴は、暑くても快適に過ごせるような素材が用いられていたり、カラーも爽やかな色が使われているのが特徴です。では具体的な特徴をみていきましょう。
サマージャケットの素材
サマージャケットは通気性に優れたリネン素材など「清涼素材」と言われるものが使用されていることです。夏は多くの汗をかきますが、通気性に優れたリネン素材で仕立てられたアイテムは、蒸れも少なく快適に過ごすことができます。
夏らしい明るい色がオススメ
夏らしい明るい色みを使っているものが多いのも、サマージャケットの特徴です。色みの濃いカラーのジャケットは暑苦しく見えてしまうため、淡いグレーや淡いブルーなど、見た目からも涼しげな印象を与えるカラーがオススメです。
サマージャケットの着こなし術。コーディネートのポイント
それでは次にサマージャケットの着こなしについて解説していきます。
まずはセットアップで
サマージャケットは、ジャケットのみのほか、セットアップで販売されていることもあります。コーディネートに迷う場合、まずはセットアップで試してみるのがいいでしょう。
ジャケットはドレッシーなスタイルを強調するものであり、セットアップで着用することによって、まとまりのある着こなしとなります。特にリネンの素材を生かした淡いブルー系のセットアップは夏に最適です。
また脇役としていくつかのカジュアルアイテムを合わせることによって、さりげなくドレスダウンしつつも、スマートな着こなしになります。コーディネートの例としては、セットアップに白のカットソー、ローファーの素足履きなどがオススメです。特にローファーは抜け感を演出しつつ、大人のアイテムとして好印象を与えてくれます。
ショートパンツとの相性も抜群
サマージャケットとショートパンツ、あるいはハーフパンツとの相性も抜群です。ジャケットのかっちりとしたイメージとショートパンツのラフな雰囲気で、サマームードを盛り上がります。
コーディネートの例としては、ネイビーのジャケットにライトグレーのインナー、ベージュのショートパンツなどがいいでしょう。さらに季節感を出すためにサンダルを履いたりドレスライクにまとめるためにローファーを合わせるのもありです。夏のコーディネートの楽しみがグンと広がるスタイルです。
コーディネート全体で3色まで
コーディネートを考えるときに重要になるのが、色の使い方です。ワントーンでまとめるスタイルがありますが、いくつかの色を採り入れる場合、基本的にはコーディネート全体で3色以内に抑えるとスッキリまとまります。
例えば定番の色の組み合わせとして、ネイビーのジャケット、白のインナー、ブラックのスラックス。ほかにもグレーのジャケット、白のインナー、ネイビーのスラックスなどです。特にブラック、ネイビー、グレーは汎用性が高く、またビジネスシーン、カジュアルシーンを問わず利用できるので、色に迷った場合はこの3色を中心に考えてみることをオススメします。
サマージャケットを着こなす際は、そのジャケット自体が主役になるので、あとひとつアクセントの異なる色柄を決めるといいでしょう。
素材にこだわってみる
サマージャケットには、いわゆる清涼素材が使用されています。そのなかでも代表的なのがリネンであり、ブランドの店舗やセレクトショップでも、多くのリネン製品が販売されています。
もうひとつ、サマージャケットの“鉄板”として覚えておきたいのが、シアサッカー素材です。シアサッカーは、日本では「しじま織り」と呼ばれる夏向けの生地で、平面と凹凸を組み合わせた縞模様が特徴の素材です。生地の凹凸により、肌に触れる布の面積が減ることで、涼しさを感じることができます。
シアサッカーのサマージャケットをはおるだけで、通常のジャケットとは異なる着心地と独特の風合いを楽しめます。
ジャケットの袖をロールアップしてこなれた雰囲気を演出
サマージャケットは袖口を折ったり、ロールアップしたりすることで、ドレッシーな感じを残しつつも涼しさを演出することができます。袖を折ることによってジャケットにシワがつきますが、それもサマージャケットならではの味です。折り目から伝わるリラックスムードがこなれた雰囲気を演出してくれます。
インナーを派手にしてみるのもアリ
インナーに主張の強い色を選び、存在感を出してみるのもいいでしょう。派手なインナーをアクセントに使うことによって、メリハリのあるコーディネートが完成します。
コーディネートの例としては、黒のサマージャケット、アンクルパンツ、オレンジのTシャツなど。インナー以外をすべてブラックで統一することによって、シャツのオレンジが際立ち、個性的なスタイルが楽しめます。アンクルパンツはワイドタイプのものにしてみても面白いでしょう。
サマージャケットの人気ブランド
最後にサマージャケットの人気ブランドをいくつか紹介します。
LARDINI(ラルディーニ)
最初に紹介するのは1978年にイタリアのアンコーナで誕生したブランド、ラルディーニです。
名門ブランドとして、現在でもイタリアのファッション界をリードしているラルディーニは、通常のジャケットはもちろん、サマージャケットも豊富にラインアップしています。
シアサッカー生地を使用したジャケットはブラウンストライプやネイビーストライプなどを取りそろえ、涼しさはもちろんのこと、細身のシルエットながらリラックスした着心地を実現。見た目にも華やかでスマートな着こなしができます。
TAGLIATORE(タリアトーレ)
続いて紹介するのはラルディーニと同じくイタリアのブランドで、レラリオ社の2代目、ピノ・レラリオ氏によって創設されタリアトーレ。こだわり抜いた素材と、伝統を重んじたモノづくりが高く評価されています。
ブランドネームは、イタリア語で「裁断士」を意味し、名前のとおり、高度なカッティング技術により、ハイクオリティーな製品を生み出しつづけています。
LATORRE(ラトーレ)
続いて紹介するのは、イタリアのブランド、ラトーレです。創業者はミケーレ・ラトーレ氏。自らの名を冠したブランドとして、1965年にスタートしました。イタリアでも屈指の制作技術を有しており、現在でも世界のトップメゾンのアイテムを生産しています。
ラトーレのリネンジャケットは、まさに麻のよさを最大限に生かした一着。シャツジャケットのような軽量化を実現しています。
Stile Latino(スティレ ラティーノ)
続いて紹介するのはスティレ ラティーノです。2004年にイタリアで生まれた比較的若いブランドですが、デザイン性に定評があり、世界的にも存在感を放っています。
スティレ ラティーノはジャケットの種類が豊富であり、サマージャケットの取り扱いもあります。シアサッカーのシャツジャケットが人気です。
CARUSO(カルーゾ)
続いて紹介するのは、カルーゾというイタリアンブランドです。ジャケットの伝統を重んじた製品作りが特徴で、すべての商品がイタリア国内で作られています。生地から縫製まで、イタリアらしい凝ったディテールが評価されています。
カルーゾのジャケットの特徴はウエストが絞られておらず、よりクラシカルな作りになっていること。着心地もよく、1着はワードローブに入れておきたいブランドです。
THE GIGI(ザ ジジ)
ボリオリの元デザイナーが立ち上げたブランドとして知られているのが、イタリアの老舗ブランド、ザ ジジです。ジャケットはどれも着用しているだけで気分が高揚するような、高級感のある仕上がりです。
リネンジャケットの取り扱いも豊富で、なかでもANGIEというジャケットがエントリーモデルとして人気を集めています。セットアップで着用できるスラックスもあり、お好みのスタイルで楽しめます。
Paul Stuart (ポール・スチュアート)
ポール・スチュアートは、1938年にニューヨークのマンハッタンで創業したブランドです。当初は高級紳士服の専門店として出発し、後にレディースなども扱うようにもなりました。
ポール・スチュアートでは、夏に着やすいシアサッカーのサマージャケットを多数取り扱っています。ストライプ柄が入っているものや、チェック柄が入っているものなど、柄の種類が豊富であることもポイント。
セットアップで着用できるパンツも販売されており、コーディネートの幅が広いのが魅力です。
MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)
続いて紹介するのは、英国のブランド、マッキントッシュから生まれたマッキントッシュ ロンドンです。国内外問わず、屈指の知名度を誇るブランドで、コートやアウターウエア、スーツ、ジャケット、シャツ、ニット、カットソーなどバラエティー豊かな商品をラインアップ。
トロピカルジャケットは、柔らかく動きやすい素材で作られており、春や夏に最適です。シワになりにくい生地のため、気軽に着られるのもうれしいポイント。手洗いができるため、汗染みなどが気になる夏も心おきなく着用できる機能的な一着です。
BROOKS BROTHERS(ブルックス ブラザーズ)
続いてはアメリカの老舗ブランド、ブルックス ブラザーズです。メンズブランドを語るうえではずせないブランドのひとつです。ヘンリー・サンズ・ブルックスが1818年に創業し、200年以上の歴史を紡いできました。
ブルックス ブラザーズが扱っているジャケットは、ハイクオリティーかつ高いデザイン性が特徴。肩パッドは省かれたものなら、柔らかい着心地でビジネスからカジュアルまで、幅広い着こなしを楽しめます。
J.PRESS(Jプレス)
最後に紹介するのは1902年に創業されたアメリカのブランド、J.プレスです。
リネンキャンブリックジャケットは、サマージャケットの要である「裏地なし」「芯地なし」「肩パッドなし」を採り入れた、ソフトな着心地が特徴。ドレッシーなスタイルはもちろん、カジュアルに着こなすこともできます。余計な装飾のないスタンダードなデザインで、1着は持っておきたい大人のサマージャケットです。
まとめ
サマージャケットは、軽やかな着心地を実現した、春や夏に着用するためのジャケットです。セットアップでビジネスシーンに採り入れることもできますが、ショートパンツなどと合わせてドレスダウンした着こなしを楽しむのもいいでしょう。
自分好みのコーディネートをイメージしながらブランドのラインアップを吟味し、夏を彩るこだわりの一着を探してみてはいがでしょう?