特別インタビュー
町田啓太という「物語」のゆくえ。
2021.10.29
いまを時めく気鋭の俳優・町田啓太が小誌ファッションページに初登場したのは2年前、2019年の秋号(VOL.44)のことだった。以後、定期的に小誌に登場するたび、着実にその表現力と存在感を進化&深化させていく。もう、その勢いは止まらない。柔和な語り口から浮き彫りになる独自の哲学から、彼が織りなす「物語」のゆくえを占う──。
NHK大河ドラマ『青天を衝け』や、放映中の江口のりこ主演ドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)と、立て続けに出演している俳優・町田啓太。 今回の撮影は都心のホテル。コロナ以前は仕事で長期ステイする機会がよくあったという町田に、ホテルでリラックスするためのコツを問うと、まず「枕」と回答。
「何日間か泊まるときは自分の枕を持っていくこともあります。自分に合うものを探して『これだ』というものを使っているんです」
そして、次にビーフカレー。
「あれば毎回ルームサービスで頼みます。もうかなり食べてると思いますよ」
そんな町田は航空高校卒業という経歴を持つ。パイロットをめざして寮生活を送るも、ダンスに目覚めて日本体育大学へ進学。この撮影でも、ポーズが美しく独特で、我々スタッフを釘付けに。ダンサー魂を端々に感じた。
「興味を持ったから、ということで高校も選びましたし、ダンスを始めたのも興味本位。まったく悩みませんでした。悩んで決断するより、自由に気が向いたところに行くことが多いかもしれない。『信念を持ってひとつのことをやり遂げたい』という性格ではないんです。両親はちょっと心配してくれてたようですが、僕の性格を理解して結局は判断をすべて委ねてくれました。それが今の僕につながっている。ありがたいと思います。当時は今ほどありがたみを感じていなかったけど、後になって『なんで自由にやらせてくれたの』とふわっと聞いてみたら……
この続きはアエラスタイルマガジンVol.51で。
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町田啓太(まちだ・けいた)
1990年生まれ。劇団EXILEのメンバー、俳優。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『西荻窪 三ツ星洋酒堂』『今際の国のアリス』『青天を衝け』などに出演。テレビ東京とめちゃコミックのコンテスト『僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!』の主演・審査員を務める。放映中の『SUPER RICH』も好評。現在、劇団EXILE総出演の『JAM–ザ・リサイタル–』が上演中。
Photograph: Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: KOHEY
Text: Yukiko Anraku