カジュアルウェア
秋冬のメンズコーディネートのポイントやおすすめアイテムを解説
2021.12.02
秋冬は、春夏には不要だったジャケットやコートなどのアウターのほか、マフラーや手袋といった小物アイテムも必要になります。ファッション上級者にとっては、おしゃれが楽しめる季節ですが、一方でアイテムが増えてコーディネートが難しいと感じる季節かもしれません。
この記事では、メンズコーディネートのポイントやおすすめのブランドなどを紹介します。
秋冬のメンズスタイルをワンランク高めるアイテム選びと着こなしのポイント
ファッションセンスに自信がない人にとって、さまざまなアイテムを組み合わせ、バランスのいいコーディネートを完成させるのは、ハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、ポイントを押さえたアイテムを選び、組み合わせのコツをつかめば、コーディネートは楽しくなるもの。秋冬のアイテム選びと、コーディネートや着こなしのポイントを解説します。
ニットのセーター
おしゃれに見えるポイントのひとつが、色や素材で季節感を採り入れることです。見た目にもぬくもりを感じさせるニットのセーターは、秋冬にぜひ採り入れたいアイテムです。春夏のセーターの素材はコットンや麻がメインですが、秋冬はウール、カシミヤ、アルパカなどの天然素材や、アクリルなどの化学繊維、または混紡などになります。
天然素材のセーターは上質感があり、保温性や保湿性に優れ、肌触りがいいのが特徴です。混紡や化学繊維は耐久性に優れ、洗濯などのケアがしやすいというメリットがあります。
セーターには、さまざまなデザインやシルエットがありますが、コーディネートしやすいのは、模様編みなどがなく、網目の小さい(ハイゲージ)シンプルなものです。このタイプであれば、ジャケットのインナーにした際も、スッキリして見えます。
襟はVネック、クルー(丸首)ネック、タートルネックなどがあります。Vネックは首元がスッキリ見えて端正な雰囲気になり、クルーネックは誰にでも似合う襟です。タートルネックは保温性が高く、おしゃれな雰囲気を演出できます。シルエットは体にフィットしつつも、ピッタリしすぎず、全体的に少しゆとりがあるものを選びましょう。
カーディガン
頭からすっぽりかぶるプルオーバータイプのセーターに比べて、前が開いているカーディガンは着脱がしやすいアイテムです。特に朝夕との気温差が大きい秋などには、便利なアイテムです。伸縮性の高いニット素材のものが多く、着心地がいいのも特徴です。また、ジャケットに比べて堅苦しい雰囲気になりにくく、シーンを選ばず着用できます。
カーディガンにもさまざまな丈やシルエット、デザインがあります。最もオーソドックスなタイプは、腰丈、ノーカラーのVネック、前ボタンタイプです。このタイプは、ジャケットのインナーとしても使いやすく、1枚あると便利です。丈が長いロングカーディガンはトレンド感があり、コートの代わりとしても使えます。
さらに、ラップカーディガンと呼ばれる襟とボタンがないタイプもあります。ロングやラップタイプは、カジュアルなコーディネートに採り入れると、スタイリッシュな雰囲気が演出できます。襟のタイプには、ノーカラー、ショールカラー(へちま襟)、スタンドカラーなどがあります。襟が付いているタイプはジャケットやアウター代わりに着ることができます。
ジャケット
コートを着るには早い秋口や初冬にはジャケットが最適です。コートほど丈が長くないアウターは総じてジャケットと称されますが、ジャケットにはテーラード、ブルゾン、ライダースなどさまざまなタイプがあります。
ビジネスシーンでは季節を問わずテーラードのジャケットを着る人が多いでしょう。秋冬であれば、ウール素材のテーラードジャケットがビジネスやフォーマルシーンの必須アイテムになります。
裾を絞って背中に膨らみを持たせたタイプのブルゾンは、ジャンパーと呼ばれることもあり、MA-1やフライトジャケット、スタジアムジャンパーなどが含まれます。ブルゾンや、バイクに乗る人のためのジャケットが由来のライダースなどは、動きやすく機能的ですが、ビジネスやフォーマルには適しません。カジュアルシーン用のコーディネートに採り入れたいアイテムです。
コート
秋冬のマストアイテムといえば、やはりコートです。コートにはさまざまなタイプがあります。代表的なタイプとして、トレンチ、チェスターフィールド、スタンドカラー、ダウン、ダッフル、Pコートなどが挙げられます。
トレンチ、チェスターフィールド、スタンドカラーのコートはトレンドに左右されない定番で、黒、紺、茶のカラーであればシーンを選ばず着用できます。ダウン、ダッフル、Pコートはややカジュアルな印象があるため、フォーマルな場での着用は避けたほうが無難です。大人の男性は、ビジネスやフォーマル用と、プライベート用のコートを使い分けるようにしましょう。
コートを選ぶ際は、必ず試着をして自分のサイズに合っているかを確認しましょう。特に肩の位置と袖丈、裾丈が合っていないとバランスが悪く見えてしまいます。
また、ジャケットの上から着ることもあるため、ジャストサイズよりやや余裕があるものを選ぶことをおすすめします。コーディネートのなかでも、いちばん上に着るコートは、面積も大きく目立ちます。
素材や仕立てのよさにもこだわりたいものです。選び方に迷う場合は、人気の高いブランドや老舗のブランドのなかから選ぶという方法もあります。さらに、シーズンを通して着ることになるため、汚れが目立ちにくい色を選ぶのもポイントです。
パンツ
パンツ選びのポイントは、シルエット、素材、色です。シルエットには、裾が細くなるテーパード、直線的なシルエットのストレート、全体的に細いスリム、足首丈のクロップドのほか、さまざまな形があります。しかし、体形を選ばず、トレンドに左右されにくいシルエットといえばテーパードとストレートでしょう。
秋冬であれば素材はウールや混紡がおすすめです。カジュアルシーンであれば、コットン、チノクロス、コーデュロイ、デニムなどの素材もいいですが、ビジネスやフォーマルなシーンにはウールがおすすめです。ウールのなかでも、フランネルやツイードの生地は保温性が高く、落ち着いた大人の雰囲気になります。
ポリウレタンなどの混紡ウールはストレッチ性が高く、はき心地がいいのでビジネスシーンにおすすめです。
小物
秋冬には、マフラー、手袋、帽子などの小物アイテムも必要です。特にマフラーと手袋は真冬には欠かせないアイテムです。これらの小物は防寒対策としてだけでなく、使い方によってはコーディネートをワンランクアップさせる役割も担います。
マフラーは顔に近く目立ちやすいため、色や柄によっては顔の印象が変わります。マフラーや手袋は、ビジネスやフォーマルシーンでは黒、紺、茶、グレーなどの落ち着いた色を選ぶことをおすすめしますが、プライベートであれば、明るい色やチェックなどの柄物もいいでしょう。マフラーと手袋は同系色にしたり、マフラーの柄の一色と手袋の色を合わせたりすると、しゃれ感を演出できます。
小物類は価格も幅広いので、ビジネスやフォーマルで使うものは上質な素材のもの、プライベートで使う小物はリーズナブルで遊び心のあるものなど、シーン別で数セットそろえておくと、コーディネートの幅が広がるはず。