カジュアルウェア

ファッショントレンドスナップ130
映画「ハウス・オブ・グッチ」、イタリア屈指の一族の繁栄と闇。
豪華キャストによる80年代ファッションは必見!

2022.01.14

写真・図版
映画「ハウス・オブ・グッチ」 2022年1月14(金)より全国公開中 配給/東宝東和 公式サイトハウス・オブ・グッチ
ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画ファンからファッションが大好きな人までを巻き込んでいま話題となっているのが、映画「ハウス・オブ・グッチ」。世界のトレンドを作り出すファッションブランドのファミリーヒストリー(実話)をもとに映画化された話題作です。

見所はグッチ創業一族の三代目が、パーティーで知り合った一般女性と結婚し、乗り気ではなかったファッションビジネスに乗り出し、最後には妻が雇った殺し屋に殺されるまでのイタリア的な家族愛の二面性をサスペンス仕立てで描ききっているところ。
グッチ家が三代でイタリアのファッション業界のトップにのぼり詰めた秘密と、そのブランドが現在は創業家の人が一人もいないコングロマリット(企本来の業種とは関係のない業種の企業を買収合併して巨大化した複業企業)のなかの1ブランドになってしまった、企業買収の流れまでも見て取れる展開は一瞬たりとも目が離せません。

サスペンス仕立ての緻密なストーリー展開のほかに見逃せないのが、グッチ一族のファッション。キャラクターごとに、デザインや着こなしが同じブランドのものでもまったく違って見えるのです。

映画のポスターや告知動画を見ただけでは、レディー・ガガが演じるグッチ家に嫁ぐ女性(パトリツィア)のファッションのインパクトが強く、その違いに気がつかないのですが、話が進むにつれてグッチ家の人々のファッションが、生きざまや価値観を現していることが分かってきます。

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ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

今回、私が最も注目したのが、グッチ家の三代目でブランドの権利をほかのファミリーから奪い取り、破滅の道に突き進む糸口を作ってしまったマウリツィオのファッション。

1978年から1995年までシーンごとにさまざまなジャケットやスーツを着ているのですが、常に身につけているものがひとつありました。それは、80年代を代表するデザインでありながら、いまはあまり見かけなくなったもの。

答えは、ティアドロップ型のメガネ。鼻の部分に横に2本のブリッジがあり、セルフレームでべっ甲調のまだら模様になっていました。現在よく見る一般的なティアドロップに比べるとリムのデザインが若干異なります。一般的なフレームは、おむすび型で下側が尖っているのですが、彼が愛用しているのはそこが削れた独特のもの。

当時は、これがトレンドだったのですが、いま見るとかなりきわどいデザイン。個人的には、こうしたメガネをさりげなくモードなスタイルに採り入れるのが、今季のトレンドになりそうな予感が……。

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