週末の過ごし方
「働く人の“1秒”を大切に」
移動時間さえも活用する究極のタイムマネジメント
【進化するワークスペースを使い倒せ】
2022.02.14
コロナ禍の世の中になってわれわれの生活もさることながら、働き方もがらりと変わった感がある。「リモートワーク」や「テレワーク」という言葉が当たり前になり、会社以外のどこで仕事をするかを自ら選べるようになってきた。それに伴い変化しつづけているのがワーキングスペース。利用者がぐっと増えたことにより、多様性に対応する施設が増えている。その進化は目覚ましく、ただ作業する場所を提供するにとどまらず、ユニークなサービスを擁する施設も出てきた。自分のワークスタイルにぴったり合った仕事環境を選ぶことで仕事の能率も抜群に上がることは請け合い。ぜひ利用してみたいワークスペースを紹介する。
これぞ正真正銘の駅チカ。 JRが提案する新たなワークスタイルとは?
これらのトレンドを受けて、 JR東日本もシェアオフィス事業『STATION WORK』に力を入れている。ほんの1、2分の遅延でもすかさずお詫びの案内が入るほどの正確な運行で知られるJRだけに、この事業のコンセプトは「働く人の“1秒”を大切に」。なかでも注目はエキナカを中心に展開している『STATION BOOTH』と『STATION DESK』だ。
個室タイプの『STATION BOOTH』の主な設置場所は駅構内。改札内に設置されているものもあり、コインロッカーや自動販売機に同化して人々の行き交う通路などにそっと鎮座している。地味に見えて、実は予約が取りづらい日もあるという人気ぶりで、移動時間を有効に使いたいビジネスパーソンにはすでにおなじみなのだという。
『STATION BOOTH』の何がすばらしいって、駅から出ることなく、乗り換えのときにさっと利用することができる点だ。15分275円(税込)から利用でき、ブース内にはWiFiと電源、そしてディスプレイが設置されている。たとえば商談やプレゼンなどに向かう途中に立ち寄って資料の最終チェックをしたり、乗り継ぎ時間に余裕があるときに落ち着いてメールチェックをしたりと、使い方はさまざま。事前に会員登録してあれば予約ができるし、そうでなくとも空いてさえいればすぐに使うことが可能(会員登録がない場合は延長不可)。Suicaなどの交通系カードで決済することができる手軽さも大きな魅力だ。
また、『STATION DESK』も展開しており、こちらはさまざまな座席タイプを擁するワーキングスペースとなっている。間仕切りのあるデスクや個室タイプ、施設によってはうっかり仕事そっちのけでリラックスしてしまいそうな半個室のカウチ席もある。2021年7月には東京駅構内に『STATION DESK 東京premium』もオープン。
個室やワークスペースのほかに、なんと応接室まで完備しており、15分2200円(税込)*キャンペーン価格15分1320円(税込)で利用可能だ。プレミアムなだけあり、全席にウェルカムドリンクが付くというサービスぶりで、新幹線で遠方から来るクライアントとの商談などにも使えそう。東京駅構内というこの立地、利用時間15分からというこのライトさ。ぜひうまく活用したい。エキナカって本当に便利だよなぁ、としみじみ感じること間違いなし。
STATION WORK
価格/1名用STATION BOOTHおよびSTATION DESK 1席・・・15分275円(税込)
2名用STATION BOOTH・・・15分330円(税込)
(一部キャンペーン価格を実施している箇所あり)
会員登録の有無/あり ※登録なしでのスポット利用も可
個室(防音室)の有無/あり
ディスプレイの有無/あり
プリンターの有無/なし
飲食の可否/お飲み物のみ可。食事・飲酒はご遠慮ください(一部食事可能な箇所あり)
喫煙ルームの有無/なし
https://www.stationwork.jp/
Text:Shie Iwasa