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『窓辺の女の向かいの家の女』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #14

2022.02.24

『窓辺の女の向かいの家の女』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #14

Netflixにて数ある新作のなかから、ひときわ目を引くタイトルが。『The Woman in the House Across the Street from the Girl in the Window』という原題に対し、『窓辺の女の向かいの家の女』という邦題。なんだか妙に引っ掛かる。

SNSでざっと見渡しても賛否両論、それぞれ捉え方に違いがある様子。それもそのはず、視聴者をさんざん混乱に導いたあげく、あんな終わり方をするなんて……。前代未聞だ。

なぜこんなことに? どこに伏線が? 観終わったあとも納得がいかず、また再度もう一周してしまう後味の悪さ。なんだったんだ……この作品は、と思うに違いない。

クリスティン・ベル演じるアナは、“ある出来事”をきっかけにすべてを失い、孤独に暮らしていた。大きなグラスにワイン1本をまるまる注ぎ、窓辺で本を読んだり、向かいに引っ越して来た気になる男性を眺めたりするのが密かな楽しみ。その男性は妻を亡くしたばかりで、小さな娘と悲しみを分け合いながら暮らしている。

アナの自宅のキッチンにある洗面器ほどのボウルには、コルクがあふれかえる。かつて画家として活動していたが、今は描く気にはなれず、ただひたすらにワインを飲みつづける。

“ある出来事”のせいで雨恐怖症になり、雨に打たれると気を失ってしまう。少しでも心が乱れると、精神安定剤をワインで一気に流し込む。ある日の雨の夜、いつものように窓辺でワインを飲んでいると、向かいの家でのある事件を目撃してしまう。

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