週末の過ごし方
サウナで脳を活性化!
集中&リラックスの理想的なワークスタイル
【進化するワークスペースを使い倒せ】
2022.02.21
コロナ禍の世の中になってわれわれの生活もさることながら、働き方もがらりと変わった感がある。「リモートワーク」や「テレワーク」という言葉が当たり前になり、会社以外のどこで仕事をするかを自ら選べるようになってきた。それに伴い変化しつづけているのがワーキングスペース。利用者がぐっと増えたことにより、多様性に対応する施設が増えている。その進化は目覚ましく、ただ作業する場所を提供するにとどまらず、ユニークなサービスを擁する施設も出てきた。自分のワークスタイルにぴったり合った仕事環境を選ぶことで仕事の能率も抜群に上がることは請け合い。ぜひ利用してみたいワークスペースを紹介する。
サウナー必見! これが新時代の働き方
働く場所はどこでもいい、しかしそれが仕事のパフォーマンスがアゲアゲになるとしたら……? そんな夢のようなワークスペースを提供するのは『両国湯屋 江戸遊』。読んで字のごとく、両国にあるお風呂屋さんである。もともとサウナやお休みどころを備えた銭湯であったところ、2019年のリニューアルの際『湯Work』を導入したという。
とにかくその内容がすごい。湯上りに仕事ができるスペースを設置。電源やWi-Fiを備え、間仕切りの付いたデスク席をはじめ、周囲を気にせず会話できる個室、会議室も備える。お腹が空いたら階下にあるレストランでがっつり食事をとることも可能だ。営業時間内なら滞在時間の制限がなく、一日中でも入り浸ってしまいそう。ゆったりとした館内着でくつろげるのが魅力で、フロアが男女に分かれているため気ままでもある(※男女共用の休みどころもある)。
先述のとおり、『江戸遊』が新装開店したのは2019年、コロナ禍に突入する前のこと。いったいなぜ銭湯+ワーキングスペースなんていう突拍子もないことになったのか?と思いきや、実は以前から平日の昼間に利用するサラリーマンが多く、湯上り後に仕事をする人の姿が多く見られたのだそう。
都営大江戸線の駅から徒歩3分程度と駅近なため、営業などの合間に利用する人が多かった。つまり需要に合わせて改装したというわけで、コロナ禍となりリモートワークをする人が増えた昨今では、さらに近隣に住むビジネスパーソンの利用が増えたという。入館は中学生以上からとなっていることもあり、仕事をするにもリラックスするにも静かな環境となっているところがうれしい。
ところで、『江戸遊』のサウナは本格的なフィンランド式サウナで、近年増殖する“サウナー(サウナ愛好家)”たちにもよく知られた存在だ。実は『江戸遊』で仕事をするビジネスパーソンの目当てはこのサウナ。サウナに入ると交感神経が活性化されることが医学的に証明されており、頭がすっきりとさえ、やる気に満ちあふれる効果があるのだ。簡単に言えばアドレナリンが出ている状態で、血液循環を高め身体のすべてにおいてパフォーマンスが上がるということ。つまりこの状態で仕事をすれば、はかどりまくるというわけだ。
もちろん、ずっとアドレナリンが出っぱなしというわけではなく、途中で副交感神経に切り替わりリラックスモードになっていく。サウナ→仕事→サウナ→仕事と組み合わせて仕事にめりはりをつけたり、仕事のチームでサウナに入ったあとに会議室でブレインストーミングをしたりするのもよさそうだ。
快眠に導いてくれ健康維持にもひと役買ってくれるサウナ効果。サウナde ワークを定番のワークスタイルにして、仕事のパフォーマンスをぐんと上げよう。
両国湯屋 江戸遊
価格/入館料2750円(会員価格:2350円)
会員登録の有無/不要
個室(防音室)の有無/あり
ディスプレイの有無/なし
プリンターの有無/なし
飲食の可否/不可
喫煙ルームの有無/あり
https://www.edoyu.com/ryougoku/
Text:Shie Iwasa