カジュアルウェア
レザースニーカーの新エースは、オン・オフ使える二刀流。
おまけにイタリア生まれでコスパ最強!?
ファッショントレンドスナップ144
2022.06.14
会社にスニーカーを履いて行ったら上司に注意されるといったシーンは、日本ではもうほとんど見かけなくなりました。コロナ禍のビジネススタイルの多様化がそれまでの通勤スタイルのカジュアル化をよりプッシュしたようで、百貨店やセレクトショップのディスプレーを見てもスニーカーが以前より増えました。
そもそもは、2017年にスポーツ庁がスニーカー通勤を推奨したのがベースにあっての現在なのでしょうが、鈴木元長官がダークスーツにネクタイをしめてホワイトスニーカーといういでたちで普及を呼びかけたときは、メディアが飛びつきネットでは論争が起こりましたが、一般的なビジネスマン目線では、時期尚早と見る人のほうが多かったような感じがします。
しかし、メンズファッションの流れで見ると、2013年くらいからイタリアではスーツやジャケットにスニーカーを合わせるスタイルがトレンドになっていて、ブログやスナップを検索すると、このころからイタリアのジェントルマンのあいだで急速に広まったことがわかります。
実は、このころから日本でもスーツやジャケパンにスニーカーをコーディネートして通勤する人がチラホラ出てきていました。
(注)詳しくは、ビームスのクリエイティブディレクター中村達也さんのブログを。
今回は通勤に使えるスニーカーの最前線を探るべくお会いしたのがこちらのジェントルマン。実は、新宿髙島屋でメンズの靴の販売を担当されている松本一成さんという方で、靴のトレンドからフィッティングのアドバイスもできるという今回の指南役に最適な人物。
「スニーカーをビジネス用にお買い求めのお客さまは年々増えてきています。2〜3年前と比べると、年齢層が広がっていて、幅広い層にご支持いただいているという実感があります。新宿髙島屋の6階の紳士靴売場も、スニーカーの品ぞろえをシーズンごとに充実させています。今季の注目ブランドは、イタリアのナポリで創業したウニコラです。イタリア製でアッパーにレザーを使っているのにもかかわらず価格は3万円台というコスパの高さで人気が急上昇しています」と松本さん。