調べ・見立て(見立て)
WEB会議と出勤のビジネスウエアを調査。
「総カジュアル化」という論評に異議アリ!
編集長の「見立て」。#56
2022.06.17
リモートワークでのWEB会議は、すっかり定着しました。アエラスタイルマガジンのアンケート調べによると、35%が「以前から頻繁にやっていた」、65%が「コロナ禍をきっかけに行うようになった」となっています。今春からオフィスへの出勤が徐々に復活したのを鑑みて、「1~2年頻繁にやっていたが、最近は減った」という回答枝も用意しましたが、そのように答えたビジネスパーソンはいませんでした。
多くのミッションや部下を持つエグゼクティブからは、「スケジュールのほとんどがWEB会議で埋まってしまっている」といった嘆きの声も聞かれます。メールが定着しはじめたころに、なんでもかんでも上司のアドレスに㏄を入れていたのと似て、WEB会議要請込んでこんでいるのでしょうか。上司が何台かのPCを使って、画像と音声をミュートにして、同時に複数のWEB会議に参加していると告白するのを聞くと、果たして意味があるのだろうかと感じてしまいます。
WEB会議への慣れもあって、「自宅でのWEB会議のときに気を付けていることは?」の問いに対して「発言する順番や間合い」と回答した人はいませんでした。昨年の同時期にアンケートしたときに、11%が「発言する順番や間合い」に気を付けていたのと比較すると大きな変化と言えるでしょう。いっぽうで、「服装や身だしなみ」に気を付けているという回答が大きくパーセンテージをアップし、昨年の44%から今年は62%となりました。確かに、WEB会議を始めた当初は、会議ソフトの使い方や背景の設定を気にかけている人が多かったようですが、最近では画面に登場するビジネス相手の服装が気になります。