接待と手土産

「林屋」の焼あゆ
すべて実食!自慢の手土産 #90

2022.06.28

林屋の店先には鮎を焼く香ばしい香りが四六時中立ち込める。熟練の職人たちがこだわりの炭を使い、遠火の強火で丁寧に焼く。火が弱いと皮がしなびてしまい、香ばしさが失われ、ふっくらしないのだそうだ。塩も価格度外視で、赤穂の焼き塩にこだわっている。塩味を加えるだけでなく、素材のうまみを引き出す力があるそうだ。

焼きたては、それはそれは香ばしくて、この上なくおいしい。そのぜいたくな「焼あゆ」をそのままの状態で、通販でも注文できるのだ。届いたときの特別感は半端ない。竹籠を開けると、美しく串が打たれ、こんがりと焼き上げられた鮎が、竹皮の上にずらりと並んでいる。それを数分間、直火で温めると、なんともいえずいい香りがしてくる。湯気が立つ鮎に箸を入れると、真っ白な身がお目見えする。塩味(えんみ)の効いた香ばしい皮と相まって最高の味わいになる。

もうひとつ、筆者のお薦めは鮎ご飯だ。土鍋に米と水、少量の酒と薄口醤油を加えて、その上に鮎をぎっしりと並べて白米同様に炊く。ふたを開けたとたん、ふんわりと鮎のよい香りが鼻を抜け、いとも簡単に料亭さながらの一品が完成するのだ。どこに出しても自慢できるのが林屋の焼あゆ。届いたときの高揚感と、食べたときの感動を多くの人と共有したい。

1050_02

林屋 本店
栃木県那須郡那珂川町小川171-8
営業時間/9:00〜17:00
定休日/不定休
価格/焼あゆ1012尾(AG-303996円、1214尾(AG-405184円など ※価格は税込み、送料別
問/0287-96-3222
https://nasu-hayashiya.co.jp/

<<すべて実食! 自慢の手土産 #89「辰屋」の神戸ビーフ

過去の手土産の記事はこちら

Edit & Text:Yuka Kumano

1
2
Next

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. ユニクロの最強コラボTシャツを知っている?<br>ピカソ&マティスの作品がプリントされていて神プライス。<br>ファッショントレンドスナップ213

    ユニクロの最強コラボTシャツを知っている?
    ピカソ&マティスの作品がプリントされていて神プライス。
    ファッショントレンドスナップ213

    カジュアルウェア

    2025.05.13

  2. 町田啓太、動き続ける日々。

    町田啓太、動き続ける日々。

    特別インタビュー

    2025.05.16

  3. 「帝国ホテル 東京」のオーチャード。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #146

    「帝国ホテル 東京」のオーチャード。
    すべて実食! 自慢の手土産 #146

    接待と手土産

    2025.05.01

  4. 「ブルガリ ホテル 東京」の季節のフルーツタルト。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #147

    「ブルガリ ホテル 東京」の季節のフルーツタルト。
    すべて実食! 自慢の手土産 #147

    接待と手土産

    2025.05.15

  5. ディフェンダー<br>【クルマ選び、2025年の正解とは?】

    ディフェンダー
    【クルマ選び、2025年の正解とは?】

    週末の過ごし方

    2025.05.20

紳士の雑学