カジュアルウェア
この夏注目のホワイトシャツは、
個性的なオシャレが際立つ、超クールな優等生。
ファッショントレンドスナップ147
2022.06.28
今回のジェントルマンが着ていたオープンカラーシャツは、裾がパンツにインされていたのでわかりませんでしたが、代表的なものは裾がストレートにカットされています。これは、裾を出して着たときにきれいに見え、かつ風が抜けやすいので涼しいという効果も。
最近よく見かけるようになったオープンカラーシャツですが、色物や半袖は見つかるのですが、上質素材のホワイトの長袖となるとなかなか見つけられないというのが現状。
その解決策は、オーダーでオープンカラーシャツを作るという荒技。きっとミラノのジェントルマンのシャツもオーダーだと思います。
素材は夏用と考えるとリネンがベストですが、最近はポロシャツ生地のような凹凸感があり風通しのいいものも出てきているので、そうした生地でオーダーするのも面白いと思うのですが、いかがでしょうか!?
イタリア流のオープンカラーシャツは、襟のデザインがワンピースカラーとかイタリアンカラーと呼ばれるもので、襟から前立て部分までが一枚になった作りになっているものが主流です。
上の写真では第2ボタンを留めていますが、そこを開けるとスナップのジェントルマンのようなVゾーンに。ここを開ける、開けないでクラシックに見えたりセクシーに見えたりするので、シーンによって使い分けるといいのではないかと思います。
このシャツを作ったのは、東京にあるオーダーシャツ工房のカミチェリア エリ。
店名が示すように女性のシャツ職人が生地のカットから手縫いボタンホールまですべて手がけています。仕上がったシャツを手にすると、ナポリにあるシャツの名店「アンナ・マトッツォ」と同じような女性ならではの感性と、日本人ならではの細かな手作業が絶妙にミックスされた唯一無二の存在感があふれています。
カミチェリア エリのオープンカラーシャツは、第1ボタンを留めると普通のシャツのようにネクタイが締められる工夫がされています。こうしたことができるのはオーダーならでは。イタリアのオーダーシャツ店でもなかなか見られないもので、高い職人技が要求される仕様。
袖口は、手首に近くなるにつれて細く絞り込んだようなデザイン。イタリアの高級シャツによく見られるディテール。
裾のサイドには、伝統的なオープンカラーシャツと同じスリットが入っています。
カミチェリア エリのシャツでスナップの再現コーディネートを作るとこんな感じです。第2ボタンを開けるとイメージがかなり変わってくるのがよくわかると思います。腕まくりも重要なテクニックなのでお忘れなく。
Photograph & Text:Yoichi Onishi
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