週末の過ごし方
やる気レスなときに効果あり! 就業開始の一発
10年後の自分を幸せに! 日々の生活に採り入れる簡単ストレッチ
2022.07.01
猫背やストレートネック、たまってしまうストレスなどはデスクワークを中心に働くビジネスパーソンにはつきもの。放置すれば10年後に身体が悲鳴をあげることは必至で、今のうちに策を講じる必要がある! 運動ですよね、そうですよね。……そんなことは百も承知。しかし、日々忙しく疲れているからこそ運動を始めるなんて、ましてそれを続けるなんて。モチベーションを維持するだけでも至難の業ではないだろうか。そんなアナタのために、パーソナルトレーニングスタジオ『COREGO』のエグゼクティブトレーナー簑島 慧(みのしま・けい)さんが伝授する、簡単気軽なストレッチ。日々直面するシチュエーションごとに、場所を選ばずさっとできるので、うまく習慣化することができそうだ。
やる気レスな自分に喝ッ!
始業時間になれば、否が応でも仕事を開始せねばなりません。しかしながら、どうしてもやる気が湧いてこない。そんな経験がある人は少なくないはず。「そんなときに効くエクササイズは、これ!」と簑島さんがおすすめしてくれたのは、椅子を用いたスクワット。太ももの大きな筋肉をダイナミックに動かすことで血流を促し心拍数を上げてくれる。これにより交感神経が刺激され、やる気が満ちあふれるというわけだ。自分のデスク周りでできるので、会社に着いたらまずこの一発!を習慣にしよう。
まずは足を肩幅くらいに広げて立つ。気分を上げるため、口角を上げきらきらした表情も心がけよう。
そのまま腰を落とし、椅子の座面につくかつかないかのあたりでホールド。膝がつま先よりも前に出ないように!
こちらはワイドスクワット。足を大きく開いてスクワット。股関節が伸びて気持ちがいい!
ここでも大切なことは、呼吸を止めないこと。腰を落とすときに胸が膨らむくらいに息を吸い、立ち上がる動作に伴ってゆっくり「ふぅ~っ」と息を吐く。筋肉の収縮に呼吸を合わせることで効果がぐっとUPするので、しっかり意識して呼吸したい。簑島さんの信条、「義務感をもたせない」ために、好きな回数だけやるのがコツだ。
身体の不調を招かない! 正しい姿勢
スクワットを行いやる気に満ちあふれたら、次に気にしたいのは正しい姿勢だ。前回は骨盤の位置について紹介したが、正しい姿勢にこだわるあまり背中が反ってしまうと、逆に腰痛などの原因になる。
長時間座っていることが多い職種の人は特に、座り方にも注意しよう。小学生のときに先生に言われたこともある「足ぺったん(足の裏を地面にぺったりつける)」は、正しい姿勢のために重要な3つのポイント、骨盤、膝、足の裏のうちのひとつだ。足をクロスしたり、組んだりするクセがある人は意識的に改善することをおすすめしたい。
座り方が悪いと、血流を妨げ肩こりや腰痛の原因になるほか、内臓を圧迫し食べ物の消化や呼吸にも影響を及ぼす。せっかくスクワットでほとばしる血流とやる気をゲットしても、座り方が悪いだけですべて水泡に帰す。そんなもったいない事態を避けるべく、エクササイズと正しい姿勢はセットで採り入れたい習慣だ。
簑島 慧/トレーナー・あん摩マッサージ指圧師
1999年より日本女子体育大学にてダンスを専攻。2009年ニューヨークへ単身渡米、GYROTONIC®、GYROKINESIS®、Zena Rommett Floor-barre ®のトレーナー免許を取得。2013年9月、独立しstudio corego.にて専属トレーナー、大学の非常勤講師、リフレクソロジスト、トレーニング育成、都内外イベントの出張などをしながら、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得し、その日の体調、環境、天候に合わせて、無理なく、楽しく、美しい身体づくりができるプログラムをオリジナルで提供している。
studio corego. https://lit.link/studiocorego
YouTubeチャンネル けいちゃん家【keiの日常エクササイズ】
Photograph:Takahiro Sakata
Text:Shie Iwasa