週末の過ごし方
迫りくる眠気を撃退! 会議中でもバレないさりげない一発
10年後の自分を幸せに! 日々の生活に採り入れる簡単ストレッチ
2022.07.15
猫背やストレートネック、たまってしまうストレスなどはデスクワークを中心に働くビジネスパーソンにはつきもの。放置すれば10年後に身体が悲鳴をあげることは必至で、今のうちに策を講じる必要がある! 運動ですよね、そうですよね。……そんなことは百も承知。しかし、日々忙しく疲れているからこそ運動を始めるなんて、ましてそれを続けるなんて。モチベーションを維持するだけでも至難の業ではないだろうか。そんなアナタのために、パーソナルトレーニングスタジオ『COREGO』のエグゼクティブトレーナー簑島 慧(みのしま・けい)さんが伝授する、簡単気軽なストレッチ。日々直面するシチュエーションごとに、場所を選ばずさっとできるので、うまく習慣化することができそうだ。
あがらいがたい眠気を撃破!
うれし楽しのランチタイムのあとは、容赦なく眠気が襲い掛かってくる逢魔が時。読者諸氏におかれましてもカフェインや激烈ミントタブレットの摂取、はたまたまぶたをガムテで留めるなんて荒業までさまざまな策を講じているかと思う。そこにもうひとつ加えたい強力な眠気対策、それはなんといってもストレッチだ! ……といっても今回は会議中などにも使えるよう、リフレクソロジーや指圧の技を教えてもらった。
ゴルフボール(写真ではよく見えるようにテニスボールを使用)などを用いて、足の裏をぐりぐり。靴を脱げばより刺激が伝わり効果的だ。
刺激したいのは「湧泉(ゆうせん)」と呼ばれるツボ(経穴)。強めにぐりぐりすると、眠気が吹き飛び気力が戻ってくる。
※涌泉の位置:足の人差し指と中指の間、指を曲げたときにくぼむ部位
「足の裏はまるでリモコン」と表現する簑島氏。人体のあらゆる臓器や器官に対応しているとされる足裏、リフレクソロジーではそれぞれの部位に相当するポイントを「反射区」と呼ぶ。その反射区を刺激することで、強くしたい箇所に直接働きかけることができるのだそう。
眠気を吹き飛ばしたいときにおすすめの「湧泉」は自律神経につながるツボ(経穴)。リフレクソロジーだと太陽神経叢の位置とほぼ同じ場所で、ここを刺激すると気力や体力の回復に効果がある。痛気持ちいいくらいの強さでぐりぐりしよう。デスクの下でもできるよう、いつもポケットにゴルフボールを携帯したい。
会議中の眠気対策はさりげなさがキモ
いやしかし最も眠気がきて困るのは午後イチの会議ではないだろうか。おもむろに立ち上がってツボをぐりぐり……なんて当然できるはずがない。そんなピンチも簑島氏伝授の指圧の技で切り抜けろ!
腕にあるツボ「手三里」は、肩こりなどに効くツボとして知られているが、実は胃腸の働きを助ける効果もあるのだそう。消化を助けるために血液が胃に集中するのが眠気の原因なので、ツボ押しで消化を少しでも助けてあげよう。このツボのなにがうれしいって、腕を組んで考え事をしているふりをしながらさりげなく押せるということ。会議中に大活躍することは間違いない。
眠気を制する者こそが天下を取る。……かもしれない。
※ツボを刺激する際は軽い圧で痛気持ちいい程度に。ただし、ツボを刺激すること自体はリラクセーション効果が高いため、やりすぎて逆に眠気を促進しないように気をつけよう!
簑島 慧/トレーナー・あん摩マッサージ指圧師
1999年より日本女子体育大学にてダンスを専攻。2009年ニューヨークへ単身渡米、GYROTONIC®、GYROKINESIS®、Zena Rommett Floor-barre ®のトレーナー免許を取得。2013年9月、独立しstudio corego.にて専属トレーナー、大学の非常勤講師、リフレクソロジスト、トレーニング育成、都内外イベントの出張などをしながら、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得し、その日の体調、環境、天候に合わせて、無理なく、楽しく、美しい身体づくりができるプログラムをオリジナルで提供している。
Photograph:Takahiro Sakata
Text:Shie Iwasa