週末の過ごし方
「帝国ホテル」の黒毛和牛のローストビーフ
すべて実食!自慢の手土産 93
2022.07.26
基本的な製法は、レストランで提供しているローストビーフと同じ。シェフが厳選したランプ肉を、エイジングルームで1週間から10日間ほど熟成させる。肉の表面にたっぷりと塩をすり込んで1時間ほど寝かせたあと、表面に焼き色を付け肉汁を閉じ込める。その後オーブンで約2時間半じっくり火を通し、さらに30分ほど寝かせる。中心部分が美しいロゼ色のローストビーフの完成だ。
贈答用はホテルの焼き印の入った木箱で、真空パックの塊肉とマデラーソースが届く。もちろんそのままスライスするだけでもおいしいが、ほんのひと手間加えることで、さらに味わいは増す。肉とソースを真空パックのまま湯煎して、ほんのり温まったローストビーフは表面がパリッとするまで焼き、好みの厚さに切る。そこに赤ワイン風味のマデラーソースを添える。原稿を書きながらもあの感動がよみがえってくる。口に運ぶと柔らかく、でもとろけるような食感ではなく、しっかりとかみ応えもあり、そしてかむほどに肉のうま味が口の中いっぱいに広がってくる。塩を少し付けてもおいしいが、マデラーソースがホテルグレードに昇格させる。
すでに注文は殺到し、評判も上々。コロナ禍でホテルに足を運べない常連客からの注文も多いそうだ。今はどうしても人に会う機会が減って関係が希薄になりがち。改めて人が集い、食卓を一緒に囲むことの大切さを思い出してほしいと、日本屈指のホテルが精魂込めて作るローストビーフは、どこにでも誰にでも胸を張って贈れる逸品だ。
帝国ホテル オンラインショップ
価格/黒毛和牛のローストビーフ贈答用(500g)2万5000円 ※税込み・送料無料対象商品
問/0120-105928 ※10時~17時、土・日・祝日を除く
https://shop.imperialhotel.co.jp/
Edit & Text:Yuka Kumano