接待と手土産
「佐嘉平川屋」の佐嘉おぼろ
すべて実食!自慢の手土産 #95
2022.08.09
滑らかな食感とコク、甘み。食卓の主役にふさわしい極上豆腐。
迷ったときはこれ!というマイギフトリストに入れておくことをぜひおすすめしたいのが「佐嘉平川屋」の「極上とうふ 佐嘉おぼろ」だ。ふだんの食卓によく並ぶ身近な存在の豆腐を、華やぎの食卓を彩る特別な存在へと押し上げている。
水引が飾られ、筆文字で商品名が書かれたずっしりと重みのある木箱を開けると1.3㎏もの豆腐が出現する。量にも圧倒されるが、見るからにピュアでつややかなそのいでたちに心が躍る。
その大きな、大きな豆腐を付属のしゃもじですくって味わうのだが、ほんのりとした甘みとしっかりとしたコク、ふわっと滑らかな口当たりに、つるんとしたのど越し、さらには食べ終えたあとに、鼻の奥を抜けるほのかな大豆の香り。とにかく知っている豆腐とはまったくの別物で、ひと口食べるごとに新たな感動がある。
「まずは何もかけずに」という商品は多々あれど、この豆腐はまさにそれに従うべし。次に少量の塩を付けて、それから特製のだし醤油をかけて、最後に柚子胡椒を載せてと、調味料を替えながら食べ進めると、巨大な豆腐はどんどん減っていく。いつもなら冷奴にしても豆腐1丁がせいぜいなのだが、それが飽きもせず、信じられない量を消費してしまった。付属のだし醤油にもセンスが光る。出汁(だし)文化の九州らしく、豆腐の味を邪魔しない、いい感じのうま味と甘みがある。この脇役が、主役の豆腐を盛り上げているのだ。