週末の過ごし方
食欲増進・消化促進! ランチタイムに生まれ変わる、わんぱくの一発
10年後の自分を幸せに! 日々の生活に採り入れる簡単ストレッチ
2022.10.28
“今”の積み重ねが10年後の自分を造る。それを見越してか、周囲は空前の健康ブーム。見渡せばジム通いやサウナで“ととのう”ことを趣味とする心身ともに輝く人ばかり。きっと彼らには成人病や肩こり腰痛なんて悩みのない未来が待っているんだろうな……。
わかってはいるけどいまいち健康ブームに乗り切れない、だってめんどくさい――。そんなアナタのために、パーソナルトレーニングスタジオ『COREGO』のエグゼクティブトレーナー簑島 慧氏が伝授する、簡単気軽なストレッチ。日々直面するシチュエーションごとにその場でさっとできるから、無理なく習慣的に続けることができそうだ。10年後も生き生きと過ごすために! 健康ライフの始まりだ。
意外と重要なランチタイム
職場におけるランチタイム。単なる休憩時間ではなくて、午前中のストレスを解消して気分を切り替え、後半戦を乗り切るためのエネルギーを摂取する、ロールプレイングゲームの宿屋でありサーキットでいえばピットのような重要な存在だ。そしてもちろん、今日は何を食べようか、考えるだけでも血湧き肉躍るウキウキタイムでもある。……が、食欲が、ないッ!? 心身の疲れや、ずっと同じ姿勢でいたことによるとみられる食欲減退は現代人にはありがち。こんなときにも、ストレッチ! 胃腸の動きを活性化し、もりもり湧き出でる食欲とぎゅんぎゅん消化するパワーを手に入れるべく、お昼休みの前にちょっとストレッチを。
まずはデスクワークで圧迫されていた胃腸を解放。うんと猫背に縮こまって、息を吐きながら腹圧をかけ、その後、胸をぐい~っと張る、を繰り返すと、だんだんおなかが空いてくる。このとき、呼吸を止めないことが重要。
骨盤で円を描くように、腰回しをして、ゆがんだ身体をまっすぐ定位置に戻すのを助け内臓に刺激を与えよう。
感情が直接影響する第二の脳
午前中の気持ちをリフレッシュするのもランチタイム中にやっておきたいことのひとつ。おいしいものを食べることも重要だが、おなかをケアしてあげるのもポイントだ。
実は腸というのは“第二の脳”と言われるほど、感情から直接的に影響を受ける器官なのだそう。確かに、ストレスや緊張から便秘や下痢になった経験がある人も多いのではないだろうか。やさしくマッサージしてあげることで、動きを活性化させるとともにストレスも緩和することにもつながる。腸、大事。
みぞおちから真っすぐおへその下までたどり、そこから「の」の字を描きながら、判を押すようにぽんぽんと一周。大腸や小腸の位置を感じることができるが、途中なんだか固いところがあるなら何度か繰り返して柔らかくなるまでマッサージ。おなかが冷えているときも、このマッサージでぽかぽかと暖かくなってくるので、薄着の日や冷たいものを飲み過ぎたときにもおすすめ。
腹周りに堅牢なファットガードを配しているためなかなか内臓まで指先が届かない場合は、あおむけになってみると内臓の位置を確認できる。社内でやるには勇気がいるが、リモートワークなど自宅にいるときにやってみて、内臓の位置を覚えておくとよさそう。
上半身を左右にひねりつつ、両腕をぶら~んぶら~んと身体に当てるこの動きも内臓を刺激する。好きな音楽1曲分など長さを決めてぶら~んぶら~ん。だだっこっぽい動きがますますわんぱく感をかもしだしているが、実はインナーマッスルを鍛える太極拳の修行法のひとつでもあるそう。
簑島 慧/トレーナー・あん摩マッサージ指圧師
1999年より日本女子体育大学にてダンスを専攻。2009年ニューヨークへ単身渡米、GYROTONIC®、GYROKINESIS®、Zena Rommett Floor-barre ®のトレーナー免許を取得。2013年9月、独立しstudio corego.にて専属トレーナー、大学の非常勤講師、リフレクソロジスト、トレーニング育成、都内外イベントの出張などをしながら、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得し、その日の体調、環境、天候に合わせて、無理なく、楽しく、美しい身体づくりができるプログラムをオリジナルで提供している。
studio corego. https://lit.link/studiocorego
YouTubeチャンネル けいちゃん家【keiの日常エクササイズ】
Photograph:Takahiro Sakata
Text:Shie Iwasa