週末の過ごし方

初戦から上位に7人!
女子プロゴルフの“ツアー2年生”が期待できる理由。

2023.03.10

初戦から上位に7人!<br>女子プロゴルフの“ツアー2年生”が期待できる理由。
2023 ダイキンオーキッドレディス 初日の1番、ティーグラウンドで笑顔を見せる上野菜々子。(写真:日刊スポーツ/アフロ)

2023年国内女子ゴルフツアーの開幕試合、ダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球GC)は今月5日、申 ジエ(スリーボンド)が優勝。昨季未勝利に終わった34歳が復活を遂げ、ツアー通算27勝目。永久シード獲得まであと3勝に迫った。一方で、“ツアー2年生”たちの健闘も光った。プロスポーツ選手は「2年目のジンクス」もあるとされるが、ゴルファーに関しては、「2年目=さらに活躍が望めるシーズン」との見方がある。その理由とは。

ダイキンオーキッドレディスの最終結果を見ると、20位タイ(23人)までに7人のツアー2年生が名を連ねた。

6位 岩井明愛
9位 仁井優花
14位 後藤未有
14位 阿部未悠
14位 上野菜々子
18位 佐久間朱莉
18位 泉田琴菜

決勝ラウンドに進んだ50人に広げると、計10人。昨季、ルーキーイヤーにして優勝を飾った川崎春花は新型コロナウイルス感染で欠場、尾関彩美悠、岩井千怜は予選落ちしており、選手層の厚さを印象付けた。

例年より人数が多い理由は、コロナ禍の影響もある。2020年度プロテストが感染拡大の影響で延期になり、21年内に計2回の同テストが実施され、計43人が合格した。彼女たちのなかには、21年開催ツアー試合の出場経験者もいるが、年間を通してプレーする意味で、22年が「ツアー1年目=ルーキーイヤー」という位置付けになった。そして、1年目の結果で9人がシード権(年間ランキング50位以内)、2人が準シード権(同55位以内)を獲得した。さらにツアー最終予選会で上位に入ったプロもおり、開幕試合だけで20人が出場(全出場者108人)している。

日本女子プロゴルフ協会の会員は約1200人で、ツアーの舞台に立てるプロは10分の1程度。そのなかに20人が入るこの世代だが、ツアー関係者の間では「さらに力をつけ、結果を残していく」との見方が多い。最大の理由は、コースへの対応力がアップするからだ。

国内女子ツアーは、前年と同じコースで開催される大会が多くある。1年目は練習ラウンドで初めてプレーし、試合が始まると、緊張感もあって“コースの罠(わな)”にはまるケースが少なくない。だが、2年目になると経験済みのコースでプレーする機会が多くなり、この世代のプロを指導するコーチは言い切った。

「試合でのコースセッティングを体感していることは、大きなプラス材料になります。まず、外してはいけない場所がわかっていますし、グリーンのクセも把握している。その分、しっかりと対策ができますから」

現実に昨季年間ランキング55位の上野は、ダイキンオーキッドレディス第3日に67をマーク。通算7アンダーで2位に浮上した後、琉球GCの高麗グリーンを攻略するための工夫を明かした。

「去年はルーキーで初めて参加して、高麗グリーンで考えすぎてドツボにはまってしまい、3パットを連発しました。そして、終わったときに『来年はいつも使っていないパターでいこう』と決めていました。自宅で中学、高校生で使っていたパターを見つけて、『これいいかも』と思って持ってきて、今週、実際使ってみて良かったので、使っています。転がっていく感じが、思ったとおりに転がってくれるのかなと練習ラウンドのときに思ったので、使いました」

プロには自信を持ってストロークできるエースパターがあるが、上野は敢えてこれを封印。普段とは違うフィーリングでクセのあるグリーンに挑んでいる。翌日は、ツアーで初の最終日最終組で緊張もあり、77を打って14位で終了。「全部、思い通りにいきませんでした」と悔しがりながら、「(最終日)最終組はこういう雰囲気なのかなと感じましたし、これを生かしてまた来週から取り組んで行けたらなと思います」と言って前を向いた。

レジェンドたちの1、2年目を振り返っても、宮里 藍は初のツアーフル参戦となった05年4勝、06年5勝。横峯さくらは05年2勝、06年3勝と2年目に勝利数を増やしている。現在の2年生も大半が20代前半。まだ、ゴルフの怖さを知る前の勢いがある。今季ツアーで、彼女たちがどれだけ躍進するのか、何人の初優勝者が出るのか。これらも注目ポイントになる。

>>米ツアー参戦! 勝みなみに高まる期待感、すさまじい心技体に「きっと世界を驚かせる」の声。

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