週末の過ごし方
久しぶりのハワイ。
レンタカーで賢く、ダイナミックに旅しよう!
2023.03.20
『AERA STYLE MAGAZINE vol.54』で久しぶりに敢行したハワイ取材。筆者も実際に現地で5泊したが、円安・燃油高に加え、あらゆるところでアメリカの物価高を痛感。コロナ禍以前と同じように旅するのは、ちょっとハードルが高そうと思う旅行者も多いことだろう。
とはいえ、それでハワイ旅行を諦めてしまうのはもったいない。久々に再会したハワイの自然は相変わらず美しくて、ダイナミックで、それさえあれば素晴らしい旅になると確信するほどだった。そこで、次のハワイ旅ではレンタカーを借り、オアフ島のビーチや公園を巡ってみてはいかがだろう? ワイキキから1時間足らず移動するだけで、そこには心震える大自然が待っている。しかも、たいていの場所は入場料無料! 本記事では、お金をかけずともハワイを堪能できる、1日おすすめドライブコースを紹介する。
今回のドライブコースはワイキキから東回りのルート。途中カハラやハワイカイといった高級住宅街でロコが普段使いしているスーパーマーケットやカフェに立ち寄りながら、東海岸の極上ビーチやコオラウ山脈の絶景を間近に眺められる植物園などを訪れる。
まず立ち寄ったのは、2020年オープンの「カハラマーケット by フードランド」。広々とした店内にデリスペースやハワイ産のローカル製品売り場が充実する、オアフ島でも屈指のおしゃれスーパーだ。ハワイに来てショッピング欲を完全に抑えるのは難しいが、こうしたスーパーマーケットでプチプラな買い物を楽しんだり、コスパのよいバラマキ用のおみやげを見つけたりすれば節約にもつながる。また新スーパーのロゴ入りグッズはセンスのよいものがそろっていて、ハワイ通の友人などに贈ってもきっと喜ばれるだろう。
続いてKalaniana’ole Hwy.を東に進むこと約15分。ここではハワイカイ・ショッピング・センターにある「アイランド・ブリュー・コーヒーハウス」に立ち寄りたい。お客さんはほぼ全員が地元のロコだが、ハワイカイのラグーンが目の前に広がる開放的な雰囲気はぜひとも味わってもらいたい。コーヒー豆にもこだわっており、100%ハワイ産のコナコーヒーやカウコーヒーは絶品。レンタカーがあるからこそできる、ぜいたくなカフェ巡りである。
そして、さらにハナウマベイやサンディビーチを横目に海岸沿いを進み、カイルア方面へと北上していくのだが、このあたりのドライブコースはそそりたつ岩山と鮮やかなグラデーションの海、どちらも楽しめる絶景ルート! 途中いくつもルックアウト(展望台)が設置されているので、焦らずゆっくり走り、景色を堪能したくなったらルックアウトの駐車スペースを利用するといい。
せっかく東海岸に来たのであれば、ビーチにも足を延ばしたい。このあたりではカイルアビーチやラニカイビーチ、ワイマナロビーチなどが定番だが、もしタイミングが合えば週末しかオープンしていない「ベロウズ・フィールド・ビーチ」もおすすめだ。シャワーやトイレはあるが、商店はないので、先に立ち寄ったカハラマーケットなどで買い出しして行くとよい。レンタカーであれば飲み物やフード、ゴザなど、いくら買っても荷物は気にならないし、ビーチでのピクニックはお金がかからない割に最高にぜいたくな思い出になるだろう。
ランチを取るのであれば、エンチャンテッド・レイク・ショッピング・センターを目指そう。以前はカイルアの街なかにあった「ブーツ・アンド・キモズ」がこちらに移転しており、朝からローカルでにぎわっている。ここでは名物マカダミアナッツソースのパンケーキはもちろん、ガッツリ食べたい方にはカルビ・ショートリブがおすすめだ。さらに同じ敷地内には「マウイ・マイクス・ファイヤー・ローステッド・チキン」の2号店(1号店はワヒアワ)が入り、10ドル以下でクォーターチキンとフライドポテトのセットが味わえる。ワイキキのレストランはどこも値段の高騰に驚くが、ローカルエリアではいまだに良心的な値段のグルメがあり、ほっとさせられる。
そして東海岸のレンタカー旅でハイライトとも言えるのが、「ホオマルヒア・ボタニカル・ガーデン」だ。広大な面積を誇るハワイ最大の植物園で、園内へも車で入っていくのだがうれしいことに入場料はかからない。ビジターセンターに車を停め、南国の植物に彩られた遊歩道「トロピカル・ウォーク」を歩けば、ハワイの花々の美しさに感動すること間違いない。さらに車で進んでいくとキャンプエリアもあり、そそり立つコオラウ山脈を目の前で楽しめる。オアフ島にいまだに手付かずの自然がこれほど残っていることに驚かされるし、海だけでなく山もまたハワイの魅力なのだと感じさせられるだろう。
今回、移動に使った車は「バジェットレンタカー」でレンタル。世界的に有名なレンタカーブランドのひとつで、120カ国以上に約3500の営業所を展開している。日本に総代理店があるため、日本語サイトで事前予約でき、現地での手続きも簡略化される。オアフ島ではダニエル・K・イノウエ空港のほか、ワイキキ・インターナショナル・マーケットプレイスにも営業所があるので、1日だけレンタカーしたい人にもよい。ちなみにハワイでレンタカーを借りる際、知らない方も多いが国際免許証は不要。日本の免許証とクレジットカードがあれば簡単に手続きできることは覚えておきたい。
なにかと物価高を痛感するハワイ。だが、ちょっと旅のスタイルを変え、ローカルエリアや自然スポットをレンタカーで訪れるだけで、お金をかけずにぜいたくな思い出を作ることができる。渡航を悩んでいる方がいたら、ぜひレンタカーを活用したこんな旅のスタイルも検討してみていただきたい。
バジェットレンタカー
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