スーツ
スーツの装い。
My Rule10
【HOW TO DRESS/後編】
2023.04.10
ビジネススタイルが多様化するなか、スーツの価値が
再評価されている。着こなしは自分なりのルールを設けて主体的に。
普遍と革新のはざまでスーツの新章が幕を開ける。
My Rule06
Tシャツはネックで選ぶ
スーツにTシャツという着こなしを目にする機会が増えた。ビジネススタイルの多様化の顕著な例だ。しかし、かつてクールビズ初期がそうであったように、ネクタイを外しただけでは不格好。インナーをTシャツにするならば、スーツ専用を選ぶことで確かな差が生まれる。ポイントはTシャツの後ろ襟がジャケットの外に出ていること。これには見た目のバランスはもちろん、皮脂汚れを防ぐ利点もある。
My Rule07
デート用のタイはグリーン
スーツが人柄を示すツールとなることはビジネス最前線に限ったことではない。例えば、 仕事帰りのデート。信頼に値する誠実さはもちろん、色気という面でも貢献度が高い。そして、ポイントを稼ぐコツはネクタイにある。おすすめはグリーン系。ファッション業界におけるいわゆる流行色なのだが、理由はそれだけではなく、新緑を思わせる春らしいフレッシュさにある。費用対効果はきっと抜群。
My Rule08
コートは軽やかトレンチ
肌寒さが残る時期に必要となるのがスプリングコート。かっちりとタイドアップした着こなしの日もあれば、肩の力を抜いてセットアップにTシャツといった日もある。ビジネススタイルのバリエーションごとにコートをそろえるのは現実的ではない。そこでおすすめしたいのが、普遍的なトレンチコートのデザインと今どきのオーバーサイズ感を両立した一着。コートは万能型で着まわすのもマイルール。
My Rule09
新三種の神器はニットポロ・バックパック・スニーカー
かたくなに同じスタイルを貫くというのも一案だが、ニューノーマル時代に求められるのは柔軟な対応力だろう。機能素材を採用したセットアップをワードローブに採り入れることは、変化を恐れない姿勢を示すことに通じる。それを決めたなら、合わせるアイテムもアップデート。台襟付きのニットポロ、レザー使いが上品なバックパック、そしてシンプルなレザースニーカー。これらが名脇役となる。
My Rule10
休日のスーツはベージュ
ビジネススタイルの多様化は、言い換えればカジュアル化。その影響により、オンとオフの境界線があいまいになり、シーンを問わずに活用できるカジュアルなフィーリングのスーツが人気になっている。カラーではベージュ、素材ではコットン。オンはニットタイを巻いて、オフはノータイでバンドカラーシャツを合わせる。そんな着まわしをマイルールに定めれば、もっとファッションが楽しめる。
掲載した商品はすべて税込み価格です。
Photograph: Osami Watanabe
Styling: Masayuki Sakurai,Akihiro Mizumoto
Hair & Make: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio