週末の過ごし方

リサイクル素材をふんだんに使用！
グリーンなコンセプトを重視した、
「アルマーニアウトレット」の国内最大店を関西に初出店。

2023.05.11

「ARMANI（アルマーニ）」が、リサイクル素材をふんだんに使用しながら、ブランドの高級感とイタリアらしいスタイルをたたえる「グリーンコンセプト」の店舗を神戸三田プレミアム・アウトレットにオープンした。

「グリーンコンセプト」は、「アルマーニ」が企業SDGs活動のひとつとして始動したプロジェクトで、アウトレット店舗を対象に2019年より世界各国で実施している。同コンセプトは、2023年年末までに全世界で36店舗に拡大する予定だ。

店舗内で使用する壁面や床面、什器などに可能な限りリサイクル材や再生可能材を使用する同プロジェクトは、持続可能性と環境的配慮においての社会的責任の両立を目指すことを目的にしている。店舗リニューアルの際に世界の「アルマーニアウトレット」で新コンセプトの導入を予定している（一部期間限定店舗に関しては対象外）。

今回オープンした同コンセプトの店舗としては日本では3店舗目。関西地区に出店するのは初めてで、面積は136坪と「アルマーニ」のアウトレットのなかでは国内最大だ。

店内の壁面パネルと、パネルに取り付けられた棚板には廃棄された家具や木材チップなどを再利用した100％リサイクルウッドを、パネル表面に施された壁紙はFSC（Forest Stewardship Council）認証を獲得した素材を使用。

1050_1　20230329_103811610_iOS — 数々の生産過程で大量に排出される廃棄木材をブティックの内装にリサイクル使用することで、素材のアップサイクルを実現した。

また、フィッティングルームのカーテン生地は再生ポリエステル100％の素材を、カーペットには、廃棄された漁網から作られたエコニール素地を使用。アクセサリーや小物をディスプレーする什器の側面に使用したのはリサイクルされた紙素材。接着する際にも天然の接着剤を使用するなど環境への配慮も行われている。

1050_2　20230329_110144160_iOS — 什器の側面は、回収紙を粉砕し固めたもので耐水性も備えている。模様のように見える部分は大理石をイメージ。

「アルマーニグループ」の代表であるGiorgio Armani（ジョルジオ・アルマーニ）は、サステイナビリティーの推進について「“現代の世代のニーズを満たしながらも、将来の世代の可能性を損なうことなく彼らを満足させる”ことは、私たちの時代の必須事項です。完全にサステイナブルなファッションの実現は理想郷です。しかし、持続可能性は私たちが共に生き、闘わなければならないユートピアです。私たちはそれを私たち自身、地球、そしてなによりも、これからの世代にむけて責任を果たしていかなければならないのです」とコメントした。

「アルマーニグループ」におけるアウトレットは、商品の持続可能性と新しい価値を見いだし、循環性をさらに高めるための販路。その店舗に寛容循環型の資材を採り入れることによって更なる環境保全の取り組みを、販売活動を通じて推進していくという。