カジュアルウェア
パタゴニアの“親子コーデ”で楽しむ、
この夏のアウトドア・アクティビティ
2023.07.19
長く憂鬱(ゆううつ)だった梅雨もようやく終わりが見え、いよいよ本格的なサマーシーズンが到来。ここ数年のキャンプブームも手伝って、夏フェスや釣りといったアウトドア・アクティビティをファミリーで楽しむ人も多いはず。せっかく家族そろってのお出かけなら、着用アイテムやカラーなどをリンクさせた“親子コーデ”にチャレンジしてみてはいかがだろうか。選ぶべきは、野外でのさまざまなシチュエーションに対応する機能性とファッション性を兼備するアウトドアブランド一択。親子コーデで思いっきり遊んだこの夏の記憶は、家族にとって大切な思い出の1ページとなるに違いない。
色柄で個性を演出した定番アイテムで、
上級者の“親子コーデ”を。
今回、紹介するのはアメリカを代表するアウトドア企業、パタゴニアをメインとしたコーディネート。3層構造のシェルジャケットと夏の永世定番、バギーズ・ショーツを家族3人でおそろいに。継続的に展開されている定番製品でも、シーズンごとにさまざまな色柄のバリエーションを楽しめるのはアウトドアブランドならでは。小物使いも含めて、着る人の個性を生かしつつ、よく見ると実は“親子コーデ”という絶妙なさじ加減が、単なる“おそろい”とは違うスタイリッシュな印象を付与してくれる。
【For Father】
ライトアウターには、抜群の防水透湿性を誇る3レイヤージャケットをチョイス。豊富なカラーバリエーションのなかから、お父さん向けに選んだのは「ファーティル・ブラウン」。明るめのレンガ色がアーシーな色合いのショーツとも好相性。もはや説明不要なほど大人気のバギーズ・ショーツだが、水陸両用かつ速乾性にも優れているので、水辺でのアクティビティでも大活躍してくれる。肌になじむ色みが特徴のテバのストラップサンダルで、全体の調和をとりつつ防臭加工を施したTシャツとオーガニックコットン製のキャップは、ダークカラーをチョイスし、スタイルをぐっと引き締め大人っぽい印象に。
【For Kids】
キッズ用のバギーズ・ショーツは、トビウオやルアー、ロープなどのモチーフをちりばめたデザイン。内側にメッシュ製のライナーを配しているので、上着を脱いでそのまま海や川へと飛び込むことだってできる。植物のペインティングを全面プリントしたカラフルなバックパックは、お子さんの姿を遠くからでも認識しやすいという利点も。何より、子どものテンションが上がるバックパックであれば、自分の荷物を積極的に運んでくれるに違いない。そして、パタゴニアといえば“ソーシャルグッド”なブランドであることを忘れてはならない。今回紹介したアイテムも、海洋プラスチック汚染の削減につながる魚網をリサイクルしたバギーズ・ショーツをはじめ、シェルジャケットやキャップなどには、工場で働く労働者に賞与が支払われるフェアトレード・サティスファイド縫製が採用されている。いま自分が着ているアイテムひとつとっても、環境問題の解決に寄与し、労働者の権利を保障することの必要性を遊びながら子どもに伝えられる格好の機会になるはずだ。
【For Mother】
ホワイトのシェルジェケットにライムグリーンのバギーズ・ショーツを合わせた、お母さん向けのコーディネート。ショーツは耐久性撥水加工などの機能性はそのままに、メンズより股上を深くすることで足さばきを向上させた。通気性に優れたバケットハットは、夏場の厳しい日差しを遮るだけでなく、コンパクトに収納できるのもポイント。ブルーのバックパックは手さげや肩かけとしても使える3WAYタイプ。超軽量ながら27リットルという収納力の高さも申し分ない。使わないときはポケットに本体を収納して持ち運ぶこともできるので、アウトドアフィールドのみならず旅先でも何かと重宝するはずだ。淡いブルーのストラップがおしゃれなテバのサンダルを含めて、機能性を重視したアウトドアスタイルでも、爽やかなカラーを採り入れればエレガントにも装える好例ともいえる着こなしだ。
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Koto Sato
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato