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マリブサンダルズで見つけた夏のベストバイ。
履きやすさのほかに隠された人気ポイントはどこ?
ファッショントレンドスナップ191

2023.07.19

マリブサンダルズで見つけた夏のベストバイ。<br>履きやすさのほかに隠された人気ポイントはどこ?<br>ファッショントレンドスナップ191

海に囲まれた日本は、昔から海岸で泳いだり潜ったりして楽しむ人はいましたが、現在のように夏に大勢が有名なビーチに繰り出して楽しむようになったのは1960年代以降ではないでしょうか。当時最も輝いていたアメリカからビーチでのファッションやスポーツが持ち込まれ広まっていくことに。(注)諸説あります

そのなかで一番有名なのが今やオリンピック種目にまでなったサーフィン。

元々はハワイやオセアニアの古代ポリネシア人が始めたとされていますが、その後紆余曲折を経てアメリカ西海岸でスポーツとして広まり、その後世界に広まっていきます。日本では、戦前から似たような波乗り(瀬のし)をする人がいたという説もありますが、現在のスタイルのようなボードを使いスポーツとして広まったのはやはり戦後。アメリカ軍で働く人たちが千葉や湘南の海岸で始め、それを日本人も見よう見まねで始めたとか。

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↑筆者私物

1960年代初めのカリフォルニアのサーファーのライフスタイルを描いた「ビッグ・ウェンズデー」(1979年日本公開)を見ると、どのようにアメリカの若者の間でサーフィンが盛り上がっていたのかが垣間見えます。この映画が公開された年の雑誌ポパイ(2/25号)を見ると当時の日本の盛り上がりがわかります。個人的には、今年の夏は、この映画を見直して当時のファッションをうまく採り入れたいなと考えています。

またまた、書き出しが長くなってしまいました……。

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今回は夏真っ盛りということもあり、この時期に履くサンダルを取り上げてみることにしました。それも映画「ビッグ・ウェンズデー」の2023年版スタイルとしてアップデートしたものを!

ブランドは、マリブサンダルズ。ここは、アメリカ人創業者が1950年代のサーフカルチャー影響を受け、サーファーがメキシコから持ち帰ってきた伝統的な革の編み込みワラチサンダルにインスパイアされ、現代風に解釈したデザインのサンダルを開発しスタート。

今回のモデルは、往時を感じさせるマドラスチェックのシャツに短パン、そして足元はマリブサンダルズらしさが際立つ編み込みビーガンレザーの新作。モデルは若いですが、これなら年齢を問わずチャレンジできるのではないでしょうか。

私がこのコラムで何度かオススメしている夏の大人スタイルの基本ルール「短パンのときは、長袖シャツ!」を実践してくれていますしね。

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このサンダルは遠目には、靴の甲の部分にエスニック風の模様がプリントされているように見えますが、よく見るとそこはビーガンレザーを編み込んで作られています。実は、この模様にはこのブランドならではの思いが込められています。

サンダルの甲に編み込みを使うのは、創業者がインスパイアされたメキシコの伝統的なワラチサンダル技法で、それに北米ネイティブアメリカンの神話に出てくる伝説の生きものサンダーバードをモダンにアレンジして表現しているのです。

またここは、足の甲をフルカバーすることで足先を保護しつつ、通気性を高める効果も。個人的には、ビーサンやストラップだけのサンダルはつま先がオープンで涼しいのですが、アウトドアーでは足先や甲を傷つけたり、ドライブのときはアクセルやブレーキなどに爪が当たることもあるので、こちらのタイプを年中愛用しています。

<商品>
サンダーバードシリーズのサンダル¥17,600/マリブサンダルズ(シードコーポレーション)
品番/MS2208

<お問い合わせ先>
シードコーポレーション 054-282-2112
https://malibusandals.jp/pages/contact

<公式ホームページ>
https://malibusandals.jp/

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このサンダルのもうひとつのポイントがこのソール。足にあたる部分(フットベッド)には、肌ざわりのよいビーガンスエードを使い、かかと周りは人間工学に基づいた立体的な形状、見えませんがミッドソールにはクッション性の高いEVAを使っています。そして極め付きが、アウトソールのクレープソール。ここが、いまどきのハイテクデザインのスニーカー系のソールではないところが、個人的には刺さりました。

それと、クレープソールは、100%の天然ラバーだし、スエード部分はビーガンスエードを使うなど環境に優しく持続可能な素材を積極的に使う姿勢は、このサンダルの魅力を倍増させています。こうしたことがサラっとできてしまうのは、アメリカ西海岸ならではのサーフカルチャーがベースにあってこそできることではないでしょうか。

トレンドスナップのまとめはこちら

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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