接待と手土産
「no.501」のオリジナルワイン。
すべて実食! 自慢の手土産 #123
2023.12.21
ワイン愛に満ちたスタッフが造る、広島発のナチュールワイン。
今年一年で最も通ったと言っても過言ではないワインショップが、外苑前駅の近くにあるナチュールワインショップ「no.501」だ。農薬や化学肥料を極力使わずに造られたナチュラルワインのみを扱い、ブドウの産地や農法、アーティストと呼ぶ造り手の個性から、ボトルのデザインにまでこだわっていて、とにかくセレクトが秀逸だ。
私自身がワイン好きで、飲む機会も多いほうだと思うが、ここ数年はもっぱらナチュール、自然派ワインだ。ワインのうんちくを語るほどの知識は持ち合わせていないが、それでも一般的なワインなら産地や名前を聞けばなんとなく想像がつく。だけどナチュールワインはまだまだ一期一会のことも多く、またそれが楽しみでもあるがゆえ、アドバイスが重要。それがこの店に関しては今のところ外したことがない。
もともと角打ちを併設したワインのセレクトショップだったが、広島で農業をしていたオーナーの実家の畑を借りて、ワイン用のブドウの栽培を始めた。さらに2019年からオリジナルブランドのワインを手がけ、来年には広島にワイナリーもオープンする予定だ。ショップの開業当初から知ってはいたものの、ヘビロテするようになったのはここ1年くらい。友人が持ってきてくれた、オリジナルワインがおいしくて、感動したのがきっかけだ。
そのオリジナルワイン「みどりちゃん2022」は、サンセミヨン40%、藤稔30%に加え、自社畑のピオーネ、シャインマスカット、安芸クイーン、瀬戸ジャイアンツ、ほか5品種を使用した微発砲のワイン。少し濁りのある杏色でシュワッと微発砲。フレッシュ感、果樹感たっぷりで、軽やかだからぐびぐび飲めて、パーティーにも最適だ。同じくオリジナルの「青い軽トラ」は、広島県産のマスカットベリーAを60%使用。標高400mの清澄な湧き水で育てられ、海に面した瀬戸内ならではのテロワールで育った香り高いブドウを、青い軽トラで運んだことから命名された。同じく微発砲で、みどりちゃんよりブドウの味わいがしっかりしている。
店のラックには、日本、フランス、イタリア、オーストラリアなど世界中の数百本のワインがズラリ。どのスタッフも本当に知識豊富で、こちらはわけのわからない注文を並び立てるのみ。それでストライクゾーンのワインを選んでくれる。
ホームパーティーなどで集う機会も増える年末年始。よくある「ドリンク持ち寄りね」というときの“駆け込み寺”とでも言うべき心強い存在だ。私が紹介した友人たちも、次々とファンになって、足繁く通っている。密かにファン増殖中のn.501のワインを、ホリデーシーズンのパーティーの手土産にしてはいかが。
no.501
東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑1F
営業時間/月〜木12:00〜23:00 (L.O. 22:00)、金・土12:00〜24:00 (L.O. 23:00)、日・祝12:00〜22:00 (L.O. 21:00)
定休日/不定休
価格/みどりちゃん2022 3850円、青い軽トラ2022 3850円 ※税込み
問/03-6721-0510
https://www.no501.bottletokyo.com/