週末の過ごし方
浅草「中華料理 博雅」で味わう、
絶品“人情”シュウマイ!
マッチと町中華。【第14回】
2024.05.24
どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回、訪れたのは、多くの町中華が集まる浅草で、4代続く『中華料理 博雅』。看板メニューのシュウマイを堪能しながら、マッチに浅草の人情を体感してもらった。
焼き肉店に酒場など、多くの飲食店が並ぶ浅草の“食通通り”。ロケバスから颯爽(さっそう)と降り立ったマッチはスポーティーな服に身を包み、まぶしさ全開。コーデのテーマを尋ねると、笑顔で「夏の少年」と即答。それでは童心に返ってわんぱくに町中華を堪能してもらおうと、浅草で根強い人気を集める『中華料理 博雅』へ。
店に入り、小上がりへ案内されるとテーブルの構造が気になる様子。女将(おかみ)さんに尋ねると「メニューには載せていないんですけれど、もんじゃを召し上がる常連さんもいるので、テーブルの中心が鉄板になっているんです」という答えにマッチも「浅草らしい!」と感心しきり。
コーデのテーマは、夏の少年だけれどやっぱり大人の町中華はビールがなくちゃ始まらない。店のスタッフに瓶ビールを注がれ、恐縮しながら「今日は暑いからビールが特においしいですね」とうれしそうにメニューを眺め、皿ワンタンと名物のシュウマイ、そして、みそラーメンを注文する。
「浅草はめったに来ない場所だけれど、去年、かつしかシンフォニーヒルズでライブをやらせていただいたときに3日間、浅草のホテルに宿泊したことがあります。会場とホテルを行き来していただけだから外には出られなかったんだけれど、3日目に喉が潰れちゃって。行きつけの病院に戻ってお医者さんに診てもらったりしながら浅草に泊まった意味ないじゃん!と思いながら、なんとか乗り越えられたんだけれど。いつも来てくれるファンが多かったから僕が声が出ないパートをみんなが大合唱してくれて。あの日はすごくいろいろな人に支えられていまの自分がいるんだなあと実感して、本当に泣けました」と話すマッチ。
ほどなくして皿ワンタンが運ばれてくると「これ、大正解だね。ほんのり甘みがあるタレもおいしいし、つるんとしたワンタンの皮もたまりません。ラー油をさっとひと回しするとさらにおいしくなる!」と、またまたビールをひと口。
『博雅』は、横浜の中華料理店で修業した初代が始め、現在は4代目の石塚慎太郎さんとその家族がみなで営むアットホームな店。繁忙期は店をぐるりと半周するほどの行列ができるが、そのほとんどの人が注文するというのがシュウマイだ。石塚さんいわく「妻の曽祖父が横浜出身だったので、シュウマイを出すようになったのかもしれないです。しばらくはメニューから外れていたのですが、自分が店を継ぐことになり、それは復活をさせたほうがいいと思って始めたら、予想以上に人気になって(笑)」。
豚肩ロースと玉ねぎでジューシーに仕上げたシュウマイを味わい「餃子も好きだけれど、やっぱりシュウマイのやさしさにもひかれますね」とマッチ。柔らかさと肉のジューシーさを引き出すために2度蒸しをしていると聞き「名物と言われるものにはやっぱりお店のこだわりが詰まっているんですね」とうなずく。
最後は、もやしやニラ、たけのこなど具材がたっぷりのみそラーメンで締めて満腹満足。「すごく温かくもてなしていただいて、浅草はイメージどおりの人情の町だなと思いました。次回はもんじゃを食べにこなくっちゃね。もちろん、シュウマイもいただきます」
中華料理 博雅(はくが)
東京都台東区浅草1-15-2
TEL/03-3841-1881
営 11:30~14:00LO
17:30~21:30(土・日・祝12:00~14:30LO、17:00~20:00LO)
23席
近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。
NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!
マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!
Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera