週末の過ごし方

笹塚の超穴場町中華「昭和軒」で
マッチが“昭和”にタイムスリップ!?
マッチと町中華。【第13回】

2024.04.26

笹塚の超穴場町中華「昭和軒」で<br>マッチが“昭和”にタイムスリップ!? <br>マッチと町中華。【第13回】
「今日もビールが染みる!」と景気良く、ぐいっと。マッチの町中華はいつもこの一杯から!

どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回、訪れたのは、笹塚の住宅街にたたずむ超穴場の町中華『昭和軒』。タイムスリップ気分で昔ながらの味に舌つづみを打てば、懐かしい思い出話にも花が咲く!?

「タイムマシーンで未来や過去に行けるとしたら?」というテーマは、昔からエンターテインメントの世界で多く取り上げられてきたが、ここ数年、時空移動をするタイムリープ系のドラマやアニメが大ブーム。今回マッチが訪れた『昭和軒』は、まさにそんなタイムスリップ気分を味わえる町中華だ。   

暖簾(のれん)に書かれた屋号の横には“登録商標”の文字。60年前から続くこの店はまるで映画のセットのようなレトロなたたずまいで「住宅街にぽつりとある意外性がいい。家に帰る途中で店の明かりがともっていたらつい立ち寄りたくなるよね」と、マッチもザ・昭和な店の雰囲気に心をつかまれた様子。

02店内でくつろぐマッチ
カラフルな花柄のクロスが印象的な空間で決めカットも。「昔、こういう柄のコップが実家にあった気がします。懐かしい」

さっそく店に入ると、店主の山田和明さんがにこやかに出迎えてくれる。カラフルな花柄のビニールクロスが印象的な空間は、昭和生まれなら子ども時代の思い出がフラッシュバックしそうな懐かしさ。昨今のレトロブームで、その雰囲気を再現した店は多く見かけるが、やはり歴史を積み重ねたことで生まれる“本物の味”にはかなわない。お決まりのビールを飲みながら、アットホームな空気感も相まってマッチも自然と冗舌に。

03ビールを注ぐマッチ
席に着いたら何はともあれ、まずはお決まりのビールで乾杯!

「ラーメン550円と生ビールが同じ値段というのがすごい。カレーやオムライスも絶対においしいと思うけれど、やっぱり餃子と上海焼きそば、野菜炒めかな」とぶれないセレクト。

「昭和といえば、最近、昭和の大人の男の色気が漂う曲のカバーもやりたいなぁって思っていて。『ダンシングオール・ナイト』や『ルビーの指環』もそうだけれど、時代を超越してかっこいいと聞きほれるような名曲がたくさんある。僕なりの表現で歌ったらどうなるかなって自分で想像するのも楽しい。もし、リクエストがあればファンの人にもぜひ、聞いてみたいですね」と話しているところに焼きたての餃子が。

04餃子
餃子(6個・600円)。薄皮で豚肉と野菜の配分が絶妙。マッチも「これぞ町中華の餃子」とビールと一緒に堪能。
05餃子を食べるマッチ
「この気取りのない感じがいい! 町中華の餃子はこうでなくちゃ」

「これはもう気取らずにビールをぐいっといって、餃子を丸かじりするのがいい。本来、餃子ってそういうものだよね。本能レベルでおいしそう!と反応しちゃうのが町中華の餃子」と言いながら、タレをつけずにまずは1個。ゆっくりと噛み締め、しばし余韻に浸ったあとにビールを飲む。「プハーッと言いたくなるような爽快感(笑)。この連載でもいろいろな店の餃子をいただいてきたけれど、これはザ・町中華の餃子。食べ飽きなくて、何よりも最高にビールに合う!」と追加でビールを注文する。

06野菜炒め
肉野菜炒め900円。マッチの大好物、キクラゲがたっぷり。「塩こしょうの味付けもシンプルだけれどパンチが利いていて最高!」
07野菜炒めとマッチ
餃子と交互に野菜炒めを食べる、食べる!
08野菜炒めを食べるマッチ
「夢中で食べているときって、生きてるなーと感じます。テーブルに好きな料理が並んでいる光景ってしあわせ」

湯気を立てながら運ばれてきた野菜いためには、マッチが大好きなキクラゲがたっぷり。「おいしいというよりも、すっごいウマい!! 個人的に野菜炒めはキクラゲありきだと思っているんだけれど(笑)、この味付けもすごく好きです。わが家の近所にも支店を出してほしいくらい」と言うマッチに店主も笑顔。

09店主とマッチ
「うちの近所にも支店を出しでほしいです!」と言うマッチ。店主も店の助っ人役の妹さんもうれしそう。

いつでも“前”を見据えて全力疾走というイメージのマッチだが、もしタイムマシーンがあったら、過去に戻りたいと妄想することも?

「ありますね。なぜかと言うと、僕の場合はやっぱり車。昭和時代の車って1台1台に表情があって、本当にカッコいい。復刻バージョンが話題になったりするけれど、昭和に戻れるなら当時あこがれた車を見たいし、乗りたい。いまも時間があれば昔の車の動画をずっと眺めています(笑)。
あと、僕らが子どもの頃にすごくはやったスーパーカー自転車というのがあるんだけれど、あれが欲しくてたまらなかった(笑)。セミドロップハンドルにダブルヘッドライトが搭載されていて、とにかくあこがれました。大人になってからあの頃の夢をかなえるんだ!って、友だちにも協力してもらってネットでめちゃくちゃ探して。昭和の頃に焦がれたものは、僕にとって色あせない魅力がある。町中華が好きでたまらないのも、普遍的なロマンや郷愁に似た感情に近いんじゃないかな」

10ラーメンを覗くマッチ
ふわっと漂うラーメンの香りに「これぞ、という感じ!」とマッチ。飾りけなしのシンプルさが『昭和軒』のラーメンの持ち味。
  • 11ラーメン
    ラーメン550円。マッチも価格設定に驚愕。鶏ガラスープと醤油の香ばしさに心がほっとなごむ。
  • 12焼きそば
    上海焼きそば800円(スープ付き)。醤油ベースの具だくさん焼きそば。「町中華のスープも心がやすらぐ」とマッチ。

「懐かしい味で涙が出そうになる」と冗談めかしながらも、あっと言うまにラーメンと上海やきそばも完食。

「つい最近、地元でコンサートをやらせていただいたんだけれど、同級生が50人くらい来てくれたんです。楽屋代わりに小ホールを借りて、そこでみんなに久しぶりに会うことができて。面影がある人がいればそうでない人もいたりね(笑)。ずっと会えていなくても、子どもの頃にタイムスリップしたような気持ちになってしあわせだった。いつか、こういう町中華で同窓会をするのもいいですね」とマッチはうれしそうに笑った。

13記念撮影をするマッチ
『昭和軒』ファミリーと。「昭和の思い出話もできて楽しかったです」と代々続く町中華の味を堪能して、マッチもご機嫌!

昭和軒
東京都中野区南台4–56–1
TEL/03-3381-7905
営11時30分~15時、17時~21時
水曜、第1火曜休み 16席

近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。

☆マッチさんのコンサート情報などはコチラ!

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NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!

ステッカー

マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!

Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera

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